暮らしを豊かにするデザインを生み出す

ライフクリエイションコースでは、インテリアや家具、生活雑貨など「暮らしを豊かにするもの」のデザインに取り組みます。より使いやすく魅力ある形を生み出すことを目的に描写力・造形力をみがきながら、平面から立体、空間まで幅広いデザインを横断的に学びます。加えて、マーケティングや現代のライフスタイルなど商品開発に必要な知識も修得します。産学連携プロジェクトを積極的に実施しているのも特長のひとつ。新商品の企画・デザインから販売方法の考案、店舗デザインなど商品が流通するまでのさまざまな工程に関わることで、現実の課題をデザインの力で解決する発想力や実行力を在学中から着実に身につけていきます。

科目PICK UP

  • 漆や竹などの伝統工芸に挑戦。日本のものづくりを体験する。

    [工芸/1年]
    漆、鍛金、竹などの伝統工芸について学習します。つくり手と使い手の立場を意識しながら制作に取り組み、工芸の基本的な技術を習得。ものづくりの基本や素材の性質を、手を動かしながら学びます。漆を乾燥させる室(むろ)など、充実した施設を活用します。

  • フランスの学生と共同作業を。制作スタイルの違いから学ぶ。

    [ワークショップ実習/1~4年]
    リモージュ国立高等美術工芸学校の学生とワークショップを行います。2019年は両国の学生がチームを組み、リモージュ現地のセラミックを活用し食卓を デザインしました。企画の立て方や作業の進め方など、制作スタイルがまったく異なる者同士が協力し、学び合います。

4年間の学び

  1. 1年次

    FIRST

    基礎を学び実践力を鍛える

    100枚を超える植物のスケッチなどを通して描写力を鍛える授業や、伝統工芸の企業から加工技術など学ぶ授業に取り組みます。デザインの基礎を学ぶと同時に実践力をみがきます。

  2. 2年次

    SECOND

    自由な発想を形にする

    平面、立体、空間デザインの応用を学びます。素材への理解を深めながら、自由な発想を形にする力を養います。同時に、企業と連携した授業で商品化をめざした課題に取り組みます。

  3. 3年次

    THIRD

    実践的なデザイン力をみがく

    将来の進路や興味・関心に合わせ、家具やパッケージ、店舗設計などのプロジェクトに分かれて学びます。引き続き企業とのコラボレーションも行い、実践的なデザイン力をみがきます。

  4. 4年次

    FOURTH

    卒業制作に取り組む

    自分で課題を設定し、対象となるテーマやライフスタイルについての調査・分析から開始。現在の暮らしについて理解を深め、より豊かな生活に向けたデザインを追求します。

4年間で身につく能力

  • アイデアを形にする描写力と造形力
  • 暮らしを豊かにする商品を企画・提案する力
  • 伝統工芸や多様な素材を扱う技術

作品

施設

木工室では、椅子などの家具を制作する学生から、木製の雑貨をつくる学生までさまざま。

PICK UP!

  • コンピュータがならぶCGラボでは、CADやDTPなどのスキルの習得にも活用。

  • 金属を扱うための金属加工室には、旋盤やパイプカッター、大型の吸気フィルターを完備。

教員

非常勤講師

  • 片上亜希 / 陶芸作家 (担当:デザインマテリアル3R、ライフクリエイション4R)
  • 市村恵介 / アーティスト・ハンディーマン(担当:基礎デザイン3R、 図法製図)
  • 谷本尚子 / デザイン史家(担当:広告論、デザイン論、家具史、印刷論)
  • 中田賀子 / デザインディレクター・カラースペシャリスト(担当:プロダクトカラー論、立体造形2)
  • 大杉泰正 / アートディレクター・グラフィックデザイナー(担当:デザインテクノロジー1・2)
  • 川崎浩子 / デザイナー(担当:近代空間論、インテリアデザイン論)
  • 多田羅景太 / デザイナー(担当:ライフクリエイション3R)
  • 堀江篤子/ 金属工芸作家・鎚起師(担当:工芸)
  • 中川未子/ 視覚伝達イラストレーション&デザイナー(担当:基礎デザイン2R、デザインテクノロジー6R)

卒業後の進路

平面から立体までをデザインできる造形力や、パソコンによる製図、CAD、DTPなどのスキルを4年間で習得。同時に、新しい価値観やライフスタイルを提案できるプロデュース能力をやしないます。その結果、家具や照明、雑貨やブックデザインのデザイナーとして多くの卒業生が活躍しています。
  • 家具や照明のデザイナー
  • 雑貨やクラフトのデザイナー
  • 二級建築士の資格をもつインテリアデザイナー
  • パッケージやエディトリアルのデザイナー

取得できる資格

在学中、指定された科目単位を取得すれば、以下の資格を取得することが可能です。その他、検定・資格取得のための支援講座も用意されています。
  • 高等学校教諭一種免許状(美術・工芸)
  • 中学校教諭一種免許状 (美術)
  • 二級建築士受験資格(卒業時に受験資格)
  • 木造建築士受験資格(卒業時に受験資格)
  • 図書館司書
  • 博物館学芸員

VOICE

  • 大津 鞠花さん在学生

    「表現」は、誰かの心に種を届ける行為。

    インテリアや文房具、雑誌のデザインなど幅広く興味があったわたしにとって、そのすべてに取り組むことができるライフクリエイションコースはいちばんの選択でした。幅広い授業を通じて発見した最大の関心は「ことば」に関する表現。きっかけは、授業での課題作品のプレゼンテーションでした。もともと人前で話すことには苦手意識があったのですが、時間をかけて作品制作に取り組むうちに、その魅力をしっかり人に伝えられるようになりたいと思うようになったんです。まずは自分の作品について徹底的に分析し、制作動機やデザインの理由を言語化しました。あわせて、説明する際はユーモアも交えて聞きやすい雰囲気もつくれるよう工夫。その結果、複雑なコンセプトも「おもしろい」と感じてもらうことができました。そこから「ことば」への関心を深めるようになり、卒業制作では昔の話し言葉を分析し、カードゲームに展開した作品を制作する予定です。私にとって「表現」とは、誰かの心に種を届ける行為。受け取った人がその種を自分なりに育て花を咲かせ、楽しく豊かになってほしい。これからも自分の好きなことを大事にしながら、ものづくりや表現に関わっていきたいと思っています。