京都精華大学では、昨年度に引き続き、マイノリティの権利、特にSOGIをはじめとした〈性の多様性〉に関する知識と、それらを踏まえた表現倫理のリテラシーを備えたアートマネジメント人材を育成するプログラム「#わたしが好きになる人は / #The_people_I_love_are」(※)を、8月より開講しています。
11月には、講師に広島修道大学 教員の河口和也氏をお招きして、オンライン公開講座「クィア理論とアート —歴史と社会をとおしてその表現をとらえる—」を開催します。
2010年代以降、日本社会でも「LGBTQ+」という言葉が浸透しはじめ、人びとの間でも性の多様性が徐々に受容されつつあります。また、人びとの意識や想像力に直接働きかけるものとしては表象作品があげられますが、そのなかでも、近年ではクィア思想が取り入れられたアート作品が注目を集められています。
本講座では、そうしたアート作品を取り上げながら、クィア理論による視角から作品の意味を考察すると同時に、クィアという考え方が出てきた背景や、歴史・社会的状況を把握し、アートとアカデミズム/アクティヴィズムの関係性を探ります。ぜひご視聴ください。
ご参加いただくには、事前のお申し込みが必要です。詳細を公式サイトでご確認のうえ、ぜひお申し込みください。
京都精華大学「#わたしが好きになる人は/ #The_people_I_love_are」プログラム5 「クィア理論とアート —歴史と社会をとおしてその表現をとらえる—」
日程:2022年11月20日(日)
時間:13:30~15:00
会場:オンライン配信(Zoom)
※ZoomのURLは、お申し込みいただいた方に後日お知らせします。
講師:河口和也(広島修道大学人文学部 教員)
申込:事前のお申し込みが必要です。公式サイトよりお申し込みください。
申込締切:11月19日(土)
定員:100名程度(先着順)
料金:無料
(※)タイトル「#わたしが好きになる人は/ #The_people_I_love_are」は、国籍、性別、世代、セクシュアリティ、社会的な属性によって隔てられずに、自分が好きになる人について語り合える場を作り、発信するためのハッシュタグです。3年間をかけて段階的にプログラムを発展させ、コンセプトを共有する国内外のコミュニティとの連帯を育みながら、2023年9月、誰もが自分らしく生きる多様な社会の実現やジェンダー平等を目指す複合イベント「プライド・アートプログラム(仮称)」の開催を目指します。
(『令和4年度文化庁大学における文化芸術推進事業』採択事業)
講師プロフィール
河口和也(広島修道大学人文学部 教員)
専攻は社会学で、とくにゲイ・スタディーズ、クィア・スタディーズの領域で研究。最近は、性的マイノリティに対する社会意識と政策の研究、地方都市で生活するLGBT に関する研究を行っている。
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