パッケージデザインコンテスト北海道2018にて、デザイン学部グラフィックデザインコース4年生の吉澤恵さんの作品2点がそれぞれ準グランプリと奨励賞を受賞しました。
この賞は、経済産業省北海道経済産業局が主催するもので、北海道産商品の魅力をより引き出すパッケージを募集し、受賞作品に対しては商品化に向けたフォローアップを行います。
プロのデザイナーも多く応募するなか、356点の応募作品のなかからそれぞれ10点ずつ選出された準グランプリ・奨励賞の両方に、吉澤さんの作品が選ばれました。
準グランプリを受賞した、山本農園(北海道森町)が手がけるお米「ゆめぴりか」のパッケージは、お米の産地である森町のイメージを模様に展開し、UV印刷でクラフト紙に印刷した作品です。森町の豊かな自然環境の魅力が伝わるよう、地域のランドマークである駒ヶ岳をモチーフにデザインしました。
吉澤さんは、現在の作風に至った経緯を振り返り、決して真っ直ぐな道のりではなかったといいます。1~2年生の時は、周りの学生と自分の作品を比べて、オリジナリティがないと感じて自信を失ったこともあったそうです。3年生のある日、落書きのつもりだった植物のスケッチが先生の目に留まり、予想外に褒められたことで、身近なものを線画で表現することが自分の絵の強みと気付いたきっかけとなりました。その後、ビジュアルデザイン学科の授業「模様プロジェクト(担当教員:豊永 政史)」を受講し、風景を線画で表現する作品制作に取り組んできました。2月に開催する卒業・修了発表展でも模様作品を出品する予定です。
今回の受賞は「自分らしい作品を評価していただけてとても嬉しい」と笑顔で話していました。
なお、今回の受賞作品はパッケージデザインコンテスト北海道2018展示会でご覧いただけます。
パッケージデザインコンテスト北海道 2018展示会
・会期:2月23日(土)~2月28日(木)
・開催時間:10:00~19:00
・会場:札幌文化芸術交流センター 1F SCARTSモール
・住所:札幌市中央区北1条西1丁目5
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■グラフィックデザインコース
本コースでは、人の心や社会を動かすために、デザインの構成要素を深く知り、より効果的に受け手に伝える技術を身につける教育を行なっています。具体的には写真や模様などの「図像」、書字やタイポグラフィなどの「文字」、アイデアの出し方や受け手との関係性のつくり方といった「コミュニケーション」の3つのアプローチからデザインの総合力をやしないます。
また、同じ学科のデジタルクリエイションコースと融合しながら学ぶのも特徴のひとつ。1年次はどちらのコースにも必要なビジュアルデザインの基礎を共通で学習。3年次では新しいデザインを創造するプロジェクト型の授業に取り組み、グループの中で自分の役割を果たすとともに社会との関わりを体験的に学びます。