文化で世界をつなぐ
取得できる学位
学士(文化)
取得できる資格
高等学校教諭一種免許状(英語※)、中学校教諭一種免許状(英語※)、登録日本語教員(※)、図書館司書、博物館学芸員
※2025年度開設にて申請中。ただし、文部科学省における審査の結果、予定した養成課程および実践研修が開設できない可能性があります。
学びのキーワード
文化、国際関係、語学(英語)、語学(英語以外外国語)、海外留学、ダイバーシティ、観光、多文化共生、異文化理解、観光、京都、マンガ、アニメ、ゲーム、伝統産業、美学、フィールドワーク
グローバルスタディーズ学科の特長
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英語・日本語の力を着実に伸ばしていく
世界のどこでも通用するような「生きた語学力」をめざします。そのためにまず、自分の考えを言語化することに取り組み、ことばそのものについても本質的な理解を深めます。異文化を知る面白さと伝える意義を知り、語学の基礎力を上げながら主体的に学ぶことで、異なる言語で読む、書く、話す力を各段に向上させます。
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文化を学ぶことで国際性を身につける
さまざまな地域や文化を比較しながら学ぶことで、国際社会で必要となる多角的な視点を得ることができます。複数の視点から考えることは、自分とは違う価値観や異なる文化を否定せず、対話によって新しい道を探る力となります。より複雑化していくグローバル社会において、共生に向けた真の国際性を磨きます。
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みずからテーマを決め世界各地で調査研究
アメリカ、カナダ、ニュージーランド、フィリピン、韓国、台湾、フランス、スペインの各地、もしくは京都や関東、北海道、沖縄で約半年の調査研究を行います。1年次から充分な知識を得て調査計画を立て、2年次前期に調査を開始。実際に現地を訪れ、多様な人やさまざまな場所との出会いを経て研究テーマを深めます。
語学教育
留学経験を生かし、生きた語学力を手に入れる
TOEIC点数要件を満たした国際文化学部グローバルスタディーズ学科の学生全員に、毎年50万円を給付
キャンパスを出て学ぶ
長期フィールドワーク
学びのポイント
長期フィールドワークの流れ
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1.テーマ設定・研究計画
自らの興味や関心にあわせて調査テーマを決めます。テーマは専攻にこだわらず自由に設定し、追究することができます。1年次から現地での調査手法や訪問先の地域について理解を深め、担当教員の指導のもと、6カ月間の研究計画を立てます。
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2.キャンパスの外で調査研究
テーマに合わせて拠点となる地域を設定します。寺社仏閣や史跡、映画・小説の舞台など、すべてが研究拠点(現場)になります。インタビューやアンケートなどの聞き取り調査をすることも。
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3.検証・報告を行う
調査で集めたデータや体験を整理し、活動報告を行います。得たフィードバックを参考に内容を整理し、卒業論文に向けて準備します。
フィールドワーク事例
テーマ例一覧をダウンロード
海外研究
いずれの国でも12~16週間、語学学修を行います。
また、語学学校の空き時間や休みの期間を活用して、フィールドワークのテーマ・調査計画にもとづき、調査を行います。
対象エリア
英語圏(アメリカ・カナダ・ニュージーランド・フィリピン)、韓国、台湾、フランス、スペイン
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アメリカ × ジェンダー
アメリカの大学や公的機関等において、ジェンダー平等がどのように実践されているかを調査し、日本社会と比較検証します。
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カナダ× 福祉
バンクーバーの電車や駅構内、バス、学校等の公共空間におけるバリアフリー環境を調査。誰もが生活しやすい空間のつくり方を考えます。
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スペイン× 建築
キリスト教とイスラム教が共存してきたスペインの教会を調査し、二宗教間の文化がどのように融合してていたのかを建築から考察します。
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ニュージーランド × 先住民族
ニュージーランドの先住民族マオリの衣装を研究します。現地で資料収集やインタビューなどを行い、テキスタイルデザインや制作技法について理解を深めます。
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フィリピン × 児童福祉
フィリピンの孤児院でボランティアを行いながら調査を実施します。子どもたちの笑顔の背景にある家庭環境や国の経済成長について考察します。
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台湾 × 歴史
拠点校にて中国語を学びながら、台湾原住民のルカイ族について調査します。日本統治時代を経験した古老から当時の状況や日本について聞き取り調査を行います。
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韓国 × 音楽
今や世界中に流通しているK-POPについて、韓国の音楽番組やSNS の配信から、現地の若者にどのように浸透しているのかを調査します。
国内研究
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自然環境の維持管理を考える
京都市動物園をフィールドとして、動物園の運営に実践的に携わり、自然環境の現状やその歴史を調査することで、その維持管理の方法を考えます。
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京都の地域や寺社を調査する
古文書や文学作品に登場する京都の地域や寺社に足を運び、貴重な資料を見学し、現地を歩いて調査します。そして、現代に残る寺社や地域社会と歴史・文学の繋がりも考えます。
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近現代の京都を調査する
京都は言わずとしれた古都ですが、首都機能が東京に移った後も、政治的・思想的・歴史的な出来事がいくつも起こっています。それらの詳細を、フィールドワークで明らかにします。
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京都のポピュラー・カルチャーを考える
本学が管理・運営を担う京都国際マンガミュージアムを拠点に、京都におけるポピュラー・カルチャーのあり方を調査・研究します。
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京都で日本の伝統文化を調査・研究
京都で生まれ、現在も形を変えながら継承されている伝統文化・産業について、工房をはじめとする現場に赴いて調査しながら現状を探ります。
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京都で企業と社会の関わりについて調査する。
100年以上続く老舗企業だけでなく、いわゆるベンチャー企業にも目を向け、企業と社会との関わりについて調査します。
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アートと社会の関係を考える
古いものと新しいものが共存する京都で、アートが社会に与える影響について調査・研究します。
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京都と王朝文化
京都に都城が築かれ、京都が政治・経済・文化の中心となった平安時代を、歴史と文学の視角から分析を深めます。
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古都の異文化を再発見する
「日本の古都」と単純に捉えられがちな京都で、異なる地域の由来をもつ文化を探し、調査・研究します。
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京都の神社と祭礼を探求する
有名な祭礼行事が多い京都。その主体となる神社のみならず、祭礼を支えてきた周辺地域や人びとも調査の対象とすることで、「祭礼」から見える京都の都市社会を考察します。
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京都で日本映画の歴史を考察する
かつて「日本のハリウッド」とよばれた京都は、日本映画に関する歴史の宝庫です。撮影所・映画館・大道具など、日本映画の歴史を調査・研究します。
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周縁から社会を捉え直す
京都の周縁に数多く存在する過疎や少子・高齢化に悩む地域の視点から、現代社会の問題を考えます。
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京都の江戸時代を調査する
江戸を本拠とした徳川幕府にとっても京都は重要な都市でした。歴史と文学、双方からのアプローチで、江戸時代の京都に迫ります。
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北海道×先住民族の文化
北海道の提携大学に留学。先住民族であるアイヌ民族の衣類や工芸、食文化など、文化や暮らしについて、現地で調査・研究します。
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沖縄×戦争
沖縄の提携大学に留学。太平洋戦争における旧日本軍第32軍(沖縄守備群)の陣地や飛行場跡地などの戦跡を辿り、地上戦が町に残した影響について考えます。
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関東×近代文学
東京の提携大学に留学。東京近郊に残る文豪のゆかりの地や文学館を訪ねて、 明治以降の日本文学がどのように発展したかを考察します。
卒業後の進路
経験を武器にグローバル社会で活躍する
グローバル化が進む現代では、商社や貿易、観光業から、教育、NGO・NPOなどまで、グローバルな視点での問題発見・解決能力や海外と日本をつなぐ人が求められています。さらに、企業では利益の追求だけではなく社会貢献が新たなキーワードとなっており、ソーシャルビジネスやソーシャルデザインの分野での活躍も期待できます。
● 国際展開する企業(商社、メーカー、外資系企業)
● 国内外の文化を広く伝える企業(イベント企画、旅行・観光)
● ジャーナリスト、出版・広告・マスコミ業界
● 教育関連(中学校・高校教員)
● NGO・NPO・ソーシャルビジネス関連企業
● 研究者 など
充実した就職サポート
京都精華大学では、着実にステップアップできるよう学年別のサポートや、幅広い進路に対応した充実のキャリア支援体制を築いています。
履歴書対策や面接対策など、個別指導も充実しています。
取得できる資格
※2025年度開設にて申請中。ただし、文部科学省における審査の結果、予定した養成課程および実践研修が開設できない可能性があります。
VOICE
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言語の力を向上し 世界に飛び込み 文化で境界を超えていく。
グローバルスタディーズ学科では、「境界を超える」ために「ことば」を重視したカリキュラムを設置しています。異なる文化が重なる時、そこには必ず軋轢が生まれます。その違いを乗り越え、解決に導こうとするときに必要となるのが言語だからです。国際文化専攻では生きた英語力を、国際日本学専攻では英語と日本語力をそれぞれ磨いていきます。この学科では多様な文化のさまざまな側面を学び、比較し、理解を深めます。歴史や文学を学ぶ人文学科の科目や、芸術や著作権などを学ぶ全学部共通の科目とも連動しながら、広く知識が得られます。それに加えて、2年次のフィールドワークでは、文化が生まれる環境を実際に体験します。言語だけでは伝わりきらない情報を得ることで、新しい視点を得て、これまでの研究をさらに発展させていきます。いまは容易に世界とつながり、誰もが新しい文化を発信できる時代です。自分の好きなことや思いもよらない身近なものが、海を超えて異なる文化圏でも受け入れられ、広がっています。みなさんには文化を通じて、人と人とをつなげるようになってほしいと思います。海外を拠点としても良いですし、日本国内でも可能です。国際性を身につけるのにもっとも重要なことは「慣れること」です。最初からうまくできる必要はありません。時間をかけて向き合っていくうちに、自然と要領をつかめるはずです。まずはなんでもとりあえずやってみる。そういう人を歓迎します。
(研究内容 : 美学/芸術学)