ナン ミャ ケー カイン NANG MYA KAY KHAING
- 専門分野
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開発経済学 / 国際労働移動研究
- 所属
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- 国際文化学部 グローバルスタディーズ学科 共通教員
経歴・業績
ミャンマー出身。来日して31年。日本を第二の祖国と思っている。
立命館大学で博士(国際関係学)取得後、東京外国語大学で外国人特別研究員を務めた。
2005年度より東京外国語大学、立教大学、國學院大學、明治学院大学、駒澤大学など複数の大学で「開発経済学」「東南アジア地域研究」「現代産業事情」などを非常勤講師として教える傍ら、通訳・翻訳も数多くこなす。
2016年よりミャンマー、ヤンゴンにミャ日本語学校を創設し、ミャンマーの若い人たちが日本留学を目指す時、適切な情報の提供と来日前、日本語学習の機会を提供する学校を目指して運営している。
2019年よりミャ・ジャパン・サービス・サーペー出版社の運営に関わっている。
2021年度より京都精華大学特任准教授に就任。
メッセージ
日本ではコロナ禍でたくさんの制限を受けて生活しなければならないことに大変な思いをしている方々がいます。一方、私の出身であるミャンマーでは2月1日に軍がクーデターを起こし、それ以降、ミャンマーの市民は日本では想像できないほどの強い弾圧を受けながら生きています。
そして、日本の高校生たちと同年代のミャンマー人高校生の中には軍の銃撃によって亡くなった人、不当に拘束された人もいます。現在も、ミャンマーの高校生たちは、コロナとクーデターで学校が閉鎖され、勉強できないでいるのです。
このような状況に対して日本で暮らす皆さんは、どう考えますか?
「遠い地で起きていることだから自分とは関係ない!」「自分一人ではどうにもできないことだから仕方がない!」と思うのか、ニュースで聞いたり新聞や雑誌で読んだりしたこういった海外での出来事に関心を持って見聞きするか、によって自分が生きる人生が違っていきます。何が一番違うかというと、大変だ!大変だ!と日々自分が思っていることが「ちっぽけなこと」に思え始めます。そして、自分が関心のあることに深く関わっていくことで自分の人生に「生き甲斐」を感じられるようになります。
テーマはそれぞれ違うでしょう。深く関わっていくそのテーマはある人は「音楽」かもしれないし、「絵」なのかもしれない。私の場合、そのテーマは「ミャンマーを始めとする途上国が経済発展を遂げるときに直面する課題は何か?」「途上国の人々が日本のような先進国で働く時、どのような障害があるのか?」「在日ミャンマー人のコミュニティはどのように形成されているのか?」等々です。
みなさんに贈りたい言葉は「無知より怖いものは無関心です!!!」最低、一つのことに関心を持って見聞きして生きてみましょう。