レイチェル・ソーン Rachel THORN

専門分野

マンガ / ジェンダー / 性的指向性自認 / 文化人類学

所属
  • 国際文化学部 グローバルスタディーズ学科 共通教員
  • 大学院 人文学研究科

経歴・業績

1965年アメリカ合衆国ペンシルベニア州生まれ。85年、甲南大学留学中に日本のマンガに出会う。88年、イリノイ大学東アジア研究科にて少女マンガを中心に本格的に研究を始め、M.A.(修士号)取得。「そもそも読者にとってはマンガとは何か」という問いを追求する。90年より『風の谷のナウシカ』『らんま1/2』『BANANA FISH』等日本マンガの英訳を手がける。91年、コロンビア大学大学院文化人類学コースに入学。94〜95年、国際交流基金のフェローシップを受賞して阪神間でマンガ読者の調査・研究を行う。コロンビア大学にてM.A.(修士号)とM.Phil.(哲学修士号)を取得。研究や翻訳のかたわら英語圏で批評コラムを書き「日本少女マンガの宣教師」としてメディアに取り上げられる。97年に京都に移住、京都精華大学で非常勤講師として教え始める。98年よりマンガ学科設立準備室、2000年、マンガ学科准教授に就任。評論家として『読書人』『The Japan Times 週刊ST』『京都新聞』などでコラムを執筆。03〜05年、手塚治虫文化賞の選考委員を務める。最近の翻訳には萩尾望都の『ポーの一族』『バルバラ異界』『トーマの心臓』、志村貴子『放浪息子』など。

メッセージ

四半世紀、日本や海外のマンガを研究している間に、「マンガが作られ、売られ、読まれるコンテクスト」というものに強い興味を持つようになった。歴史、経済、文化、社会、技術、政治、さらに個々人の才能や事情…一見「マンガ」と直接関係のない要素が複雑に絡み合って、私たちが読んでいるマンガが生まれる。これから何かの形でマンガやアニメ業界に関わろうとしている学生に少しでもその世界の「表面下」の面白さを知ってもらいたく、情熱を持って授業に挑んでいきたい。

作品・著書・研究活動など