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伝統産業イノベーションセンターが主催する研究成果発表展をフランスで開催。日本の和紙産業を「漫画人類学」の手法で研究した成果を展示します。

京都精華大学伝統産業イノベーションセンターによる研究成果の発表展覧会をフランスで開催します。
本展覧会は、日本の和紙産業を「漫画人類学」の手法で研究した成果発表展です。

京都精華大学 伝統産業イノベーションセンターは、2019年10月、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)マルセイユ校准教授のフレデリック・ジュリアン氏と「漫画人類学(Anthropographiks)」という新たな研究手法を用いたフィールドワークを行いました。
「漫画人類学」とは、絵を描く作家(漫画家やイラストレーター)も研究者の一人として、フィールド調査の現場に参加し、自らの体験をもと調査内容を描くという、ジュリアン氏が発案した研究手法です。従来の事後的なイラスト化や視覚化とは異なり、調査の段階から作家が研究に関わることで、学術研究における新たな視覚表現を模索する試みです。
今回の研究のテーマは和紙。本学卒業生でイラストレーターのホリグチイツさんとともに、京都府綾部市の黒谷和紙や、福井県越前市の越前和紙の工房や製紙所を訪問しました。その様子を描いた漫画が今年仏訳され、2021年1月7日(木)からフランス南部の植物園「ドメーヌ・ド・レイオル(Domaine du Rayol)」にて公開されます。全22枚の漫画は、日本全国の和紙産地の地図や、和紙製品(便箋や提灯)とともに、3月14日まで展示予定です。
  • 調査の様子(1)
  • 調査の様子(2)
 ◆ Washi: du Mûrier au Manga, l’Art du papier au Japon
「楮とマンガとフィールドワークー日本の紙漉きの現場から」
 
会  期:2021年1月7日(木)〜2021年3月14日(日)
開園時間:9:30-17:30
協  力:フランス国立科学研究センター(CNRS)ノルベルト・エリアス・センター、沿岸域保全整備機構(Conservatoire du Littoral)

京都精華大学は、2018年度に文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」の採択を受け「持続可能な社会に向けた伝統文化の『表現』研究」をテーマに研究活動を展開しています。本企画はその研究事業のひとつ「コミュニケーションツールとしてのマンガ・アニメーションの応用研究」の一環として、フランス国立科学研究センター(CNRS)と連携し、開催します。

京都精華大学伝統産業イノベーションセンター

伝統産業イノベーションセンターは、これまで京都精華大学が培ってきた伝統産業の知見を集約し、より活発な教育・研究活動に還元するために2017年に設立しました。〔研究〕〔教育〕〔社会連携活動〕を大きな軸として、世界有数の工芸産地・京都を拠点にさまざまな国や地域の手仕事との連携をめざしています。

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京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター

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Email dento@kyoto-seika.ac.jp

▼取材について
京都精華大学 広報グループ
Tel:075-702-5197
E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp
※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください。

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