芸術学部共通非常勤講師 松本理沙が翻訳者として参加した書籍『アートワーカーズ 制作と労働をめぐる芸術家たちの社会実践』(著者:ジュリア・ブライアン゠ウィルソン)が、フィルムアート社より2024年3月26日に出版されます。
芸術に関わるすべてを“労働”と捉えたアートワーカー(芸術労働者)たち。1969年に「アートワーカーズ連合」が設立されるなど、制度としての芸術に異議を唱える動向と密接に関係しながら発展。しかし、内部に多くの矛盾や葛藤を抱え、活動は長くは続かなかったといいます。本書では、「芸術はいかに社会に応答しうるか」という問いに対して、自らアクションを起こした4名のアーティストおよび批評家の作品や活動を徹底的に掘り下げ、先駆的で革新的な社会への関与の実相を明らかにしています。
松本が参加した本書(日本語版)では、読者に現代の問題として議論してもらえるきっかけとなるよう、各章にそれぞれの専門家による解題が付け加えられています。ぜひお手に取ってお読みください。
また、本書を出版した記念イベントとして、京都、東京の2会場でトークイベントが開催されます。著者でLGBTQ+美術史家、コロンビア大学教員のジュリア・ブライアン゠ウィルソン氏と、それぞれのゲスト、松本を含む本書を翻訳した4名とともにディスカッションを行います。どちらの会場も事前のお申し込みが必要です。詳細は各Webサイトおよび下記「出版記念イベント」項目よりご確認ください。
書籍情報
(原題:『Art Workers: Radical Practice in the Vietnam War Era』)
著者:ジュリア・ブライアン゠ウィルソン(LGBTQ+美術史家 / コロンビア大学教員)
翻訳:アートワーカーズ翻訳プロジェクト実行委員会
松本理沙(本学芸術学部共通非常勤講師)
高橋沙也葉(京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程および日本学術振興会特別研究員)
長谷川 新(インディペンデントキュレーター)
武澤里映(兵庫県立美術館学芸員)
発売日:2024年3月26日
出版社:フィルムアート社
出版記念イベント(京都 / 東京)
著者のジュリア・ブライアン=ウィルソン氏とそれぞれの会場に招いたゲスト、本書の邦訳を担ったプロジェクトメンバー(松本理沙、高橋沙也葉氏、長谷川 新氏、武澤里映氏)とともに、さまざまな角度から「アートワーカーズ」について意見を交わします。下記より詳細をご確認のうえ、ぜひご参加ください。(両会場とも事前予約制)
3/14 京都会場
日時:2024年3月14日(木)、18:30~20:30
登壇者:ジュリア・ブライアン゠ウィルソン
吉澤弥生(共立女子大学文芸学部教授)
アートワーカーズ翻訳プロジェクト実行委員会
逐次通訳:樅山智子(Art Translators Collective)
会場:京都芸術センター 大広間
申込:事前のお申し込みが必要です。詳細は申込フォームよりご確認ください。
定員:30名(定員になり次第、受付終了)
企画:アートワーカーズ翻訳プロジェクト実行委員会
助成:公益財団法人小笠原敏晶記念財団、上廣倫理財団
主催:アートワーカーズ翻訳プロジェクト実行委員会、京都市文化芸術総合相談窓口[KACCO]
3/17 東京会場
日時:2024年3月17日(日)、14:00~17:00
登壇者:ジュリア・ブライアン=ウィルソン
池上裕子(戦後アメリカ美術 グローバル・モダニズム / 神戸大学大 教員)
菅野優香(クィア/フェミニスト映画理論・批評 / 同志社大学 教員)
アートワーカーズ翻訳プロジェクト実行委員会
逐次通訳:樅山智子(Art Translators Collective)
会場:東京藝術大学 上野キャンパス音楽学部5号館 5-109
申込:事前のお申し込みが必要です。詳細は申込フォームよりご確認ください。
企画:アートワーカーズ翻訳プロジェクト実行委員会
助成:公益財団法人小笠原敏晶記念財団、上廣倫理財団
主催:アートワーカーズ翻訳プロジェクト実行委員会、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 清水知子研究室
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