受賞・出版等

人文学研究科修了生の智本光隆さんによる著書『氷上の花光らしむ -幻の札幌五輪を夢見たカーリングガールズ-』が出版

(『氷上の花光らしむ -幻の札幌五輪を夢見たカーリングガールズ-』/ 郁朋社)
大学院人文学研究科人文学専攻の修了生で、小説家の智本光隆さんによる著書『氷上の花光らしむ -幻の札幌五輪を夢見たカーリングガールズ-』が、郁朋社より12月3日に出版されます。
 
智本さんは、2001年に本学人文学部人文学科を卒業し、2003年に大学院人文学研究科を修了。南北朝時代を舞台にした『風花』で「第14回 歴史群像大賞」(2008年)優秀賞を受賞し、『関ヶ原群雄伝』(2010年/歴史群像新書)を出版して小説家としてデビューしました。戦国時代を舞台とした架空戦記小説の分野を中心に、精力的に執筆を続けている歴史作家です。
本書の舞台は昭和12年。窮屈な青春を過ごしていた1人の女学生が、日本に伝わった直後のウィンタースポーツ・カーリングと出会い、仲間とともに遥かな高みをめざす歴史小説です。色づき始める日々や、彼女たちの成長過程が、智本さんが紡ぐ言葉によって詩情豊かに描き出されています。ぜひお手に取ってお読みください。

 
著者からのコメント
京都の冬は今年も寒いでしょうか?
精華の学生だったころから実はそんな冬は好きな季節でした。心は逆に熱くなり、雪や氷が幻想的に煌めくウインタースポーツに心惹かれるのですが、特に好きなのがカーリングです。精緻な戦略や一投一投の緊張感がとても魅力的なスポーツです。
そのカーリングで歴史小説を描こう……というのが今回の原点です。少々、無茶な試みか?と思いましたが、新境地を切り開くのはやっぱり楽しい。
もうひとつ、昭和初期の学校を舞台にしたいということも前々からありました。これには、作者の曽祖母姉妹が女学校の校長を務めていたこともあります。この2つを合わせたものが今回の『氷上の花光らしむ』です。
戦争の足音が近づく昭和12年秋。まだ、日本で馴染みの薄い競技に挑戦する彼女たちは、時に衝突し、時に支え合いながら「高潔であるべし」としたカーリング精神を胸に成長して行きます。生き方の限られた時代の女学生たちの青春は窮屈で、諦観としてそれでも凛として輝きます。彼女たちの活躍を見守っていただければ嬉しいです。

著書情報

書籍名:『氷上の花光らしむ -幻の札幌五輪を夢見たカーリングガールズ-』
著者:智本光隆(人文学部人文学科 卒業 / 大学院人文学研究科人文学専攻 修了)
出版社郁朋社
発売日:2024年12月3日

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