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卒業生・塩田千春さんの展覧会が森美術館で開催中

芸術学部洋画専攻卒業生で、現在ベルリンを拠点に活躍する現代美術家の塩田千春さんの大規模な個展「塩田千春展:魂がふるえる」が、東京六本木の森美術館で開催されています。
 
今回の展覧会は、1990年代の初期作品やパフォーマンス記録、ドローイング作品から、代表的な立体作品、新作インスタレーションまで、塩田さんのこれまで25年にわたる活動を網羅的に振り返る、過去最大規模の個展です。
 
展覧会開催にあたり、塩田さんから以下のコメントを頂戴しました。
 
「今まで、展覧会が好きでそれだけが生きがいで、作品を作ってきました。どうにもならない心の葛藤や言葉では伝えることができない感情、説明のつかない私の存在、そのような心が形になったのが私の作品で、この展覧会では過去25年分の作品を発表しています。京都精華大学で学ぶたくさんのみさまにもお越しいただき、「魂がふるえる」ということ、アートを生きるということなど、何か考えるきっかけになればとても嬉しく思います。」
 
塩田千春
 
展覧会には、塩田さんが大学1年生時の「自由課題」として描いた抽象画が1点、展示されています。それを最後に、油絵を制作するのをやめたという塩田さん。現在の創作の原点ともいえる学生時代の葛藤の軌跡も感じることができ、学生の皆さんには大変参考になると思います。
 
展覧会は10月27日まで開催されます。ぜひご高覧ください。
 
 
【展覧会概要】
会期:2019年6月20日~10月27日
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00~22:00(火 〜17:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般 1800円 / 65歳以上 1500円 / 高校・大学生 1200円 / 4歳~中学生 600円
 
【展覧会URL】
 
【関連情報】
『美術手帖』にて塩田千春さんの特集が組まれています。
 
 
●本学芸術学部教員・中村裕太が企画に関わる「MAMリサーチ007:走泥社—現代陶芸のはじまりに」も森美術館では同時に開催されており、ぜひそちらもご覧ください。(以下リンク先参照)
 
 
【塩田さんの展覧会画像】
鉄のフレームだけの船と赤い糸が空間を埋め尽くす《不確かな旅》(2016/2019)。第56回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2015) 日本館代表作家として発表した作品を想起させます。
本学在学中の1994年に学内で行ったパフォーマンス/インスタレーション《DNAからDNAへ》の記録写真を含む展示風景
左:何百もの古いスーツケースが各々の目的地を求めてさまよう《集積:目的地を求めて》(2014/19) 右:ミニチュアの家具などが赤い糸で結ばれている《小さな記憶をつなげて》(2019)
美術館のエントランスに設置された《どこへ向かって》(2019)

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