こんにちは!芸術学部立体造形専攻2年生のヤマモトです。
みなさんは、大学の授業にどんなイメージを持っていますか?「高校の授業とは違い、なにか専門的なことをやってそう」という漠然としたイメージではないでしょうか。
でも入学前にしっかりとイメージができておくにこしたことはありません!なので、みなさんに、セイカの授業の様子を少しだけご紹介したいと思います。
まずは授業の基礎知識からです!セイカの場合は7限まで、9時から19時半まで授業があります。高校までと大きく違うことが2点ほど。まず、授業が長い。1限あたり90分の授業です。学部によっては実技で、3限連続(およそ5時間!)の授業があったり。慣れないうちはちょっと大変ですが、時間が長い分先生の話を聞くだけでなくて、自分の頭で考えたり、映像資料をみたり、充実した授業を受けられます。
雰囲気もチャイムと同時に全員が席に座って黒板に向かっているような厳しい感じは無く、中には出入り自由なとってもゆる〜い授業もあります。ノートの取り方についての指導、提出を求められることもないので、学生たちは思い思いの方法で授業を受けています。オーソドックスな文章でメモをとる派。パソコンに打ち込む派。スマホで黒板の写真を取る派(許可されていない授業もあるので注意!)。脳内メモ派。ちなみに私はこんな感じのノートです。
(「コミュニティ論」のノートを切り抜き)
このような方法を始めたのは、大学で受けたとある授業がきっかけなのですが、これについてはまた別の機会でご紹介しますね!
そしてもう1つの特徴は、なんと、授業が選べるということです!大学では、一人ひとりの学生が時間割を自分で決めているんです。必修授業という絶対に受けなくてはいけない授業のほかは、すべて個人の好みで選択可能。バイトやサークル活動など学外の予定との兼ね合いで選んだり、先輩の口コミを参考にしたり……。そうなると、やっぱり気になるのが授業の内容です。
私が「この授業、一体、何だ??」と興味をひかれて選択した授業の中からいくつかご紹介するので、みなさんのイメージを深めるのにぜひ役立ててくださいね!
はじめにご紹介するのは、1年生の時に履修した「サブカルチャー論」です。「サブカルチャー」の略語である「サブカル」という言葉はよく耳にしますが、立ち止まって考えてみると、なんだか分からない言葉だったりしませんか?
そんな「サブカルチャーとは何か」について、考えるきっかけや答えが示されるのかなと思い授業を受けて見ると…。先生が、アニメ映画について社会問題と関連付けながら紹介するというものでした。先生は、宇野常寛さんです。テレビやニコニコ動画で一度はみたことがある人も多いと思います。宇野さんと一緒に『天空の城ラピュタ』や『君の名は。』などの有名なアニメ映画を観ながら解説を聞く、というのが大まかな授業内容です。作品単体というよりも、監督の人物像についてのお話が多く、どんな時代を生きた人なのか、誰に影響を受けた人なのか、どんなことを考えて作品を作っているのかなどなどを解説してくれます。作品と現実の出来事を結びつけた説得力のある説(例えば「シン・ゴジラ」と「君の名は。」を東日本大震災と結びつけて比較してみたり)が多かったので、引き込まれるように講義を聴いてしまいました。また、私は映画をあまり観ないので、アニメ映画の名作に触れる機会が与えられたのも良かったと個人的には思います。
英語や数学などの知識は高校までで身につけられていても、好きなことが偏っていると文化や社会についての常識を見失いがちです。そこに気づかせてくれる授業がセイカには多くある気がします。
もう1つ紹介したいのが、「ソーシャルデザイン概論」です。「概論」という名前がつく授業が大学には結構多くて、分野の入口みたいに捉えてもらえるとわかりやすいと思います。つまり、社会をデザインする取り組みについて知ることができる授業です。事例をまじえてどのようにしてデザインができていくのか解説をうけたあと、プロジェクトの企画を実践する、とても興味深い内容でした。私は課外活動で、地域の人と協力してアートプロジェクトを考えるということをしています。そのため、どのようなことを活かしたら企画を立てやすくなるかを授業を通して吸収できて良かったと思います。この授業は、アートの世界をめざす人たちがより良い社会を作るためにできることはないか、という新しい見方を手に入れる機会を得られるものだと思います。授業を受けなくても、先生の兼松佳宏さんはとっても面白い方なので、ぜひ一度話をしてみてほしいです!
今回は2つの授業をご紹介しましたが、まだまだご紹介したい授業がたくさんあります。その中でもどうしても紹介したいのが「ことば演習」という全ての1年生が受ける必修授業です。こちらについては、次回以降の記事で担当の先生のお話を聞きながらじっくりとご紹介できれば、と思っています。今回はここら辺で。まだまだ計り知れないセイカの授業の実態、探究しがいがありそうです!