京都精華大学では、文化庁「大学における文化芸術推進事業」として、アートマネジメント人材育成プロジェクトを行っています。
2021年度から実施し、3年に渡って、マイノリティの権利、特にSOGI(Sexual Orientation, Gender Identity)をはじめとした〈性の多様性〉に関する知識と、それらを踏まえた表現倫理のリテラシーを備えたアートマネジメント人材を育成するプログラムを開講してきました。3年目、最終年度となる今回は、「あなたの隣を歩く人がいる」と題したプログラムを12月から開講しています。
2021年度から実施し、3年に渡って、マイノリティの権利、特にSOGI(Sexual Orientation, Gender Identity)をはじめとした〈性の多様性〉に関する知識と、それらを踏まえた表現倫理のリテラシーを備えたアートマネジメント人材を育成するプログラムを開講してきました。3年目、最終年度となる今回は、「あなたの隣を歩く人がいる」と題したプログラムを12月から開講しています。
同プログラムの企画として、メキシコを拠点に活動するナオミ・リンコン・ガヤルドによる『ホルムアルデヒド・トリップ』を、上映パフォーマンスと展覧会の2つの形式で紹介します。
1月14日(日)に開催されるパフォーマンスも無料公開となります(限定100名)。ぜひご覧ください。
※ アーティスト・トークと、パフォーマンスの観覧には事前予約が必要です。
公式サイトよりお申し込みください。
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日程
(展覧会)2024年1月13日(土)~1月28日(日)※水・木曜日休み
(アーティストトーク)1月13日(土)
(パフォーマンス)1月14日(日) -
会場
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出演・出展者
ナオミ・リンコン・ガヤルド Naomi Rincón Gallardo
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予約
要
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料金
無料
ステートメント
自らを「グローバル・サウス出身の有色のクィアで脱植民地のフェミニスト、ビジュアル・アーティストで、抜け目ない研究者」と語るガヤルドは、近年、人種・民族・ジェンダー・セクシュアリティ・階級といった様々な権力関係を交差的に分析し、リサーチにもとづき神話的な世界観を練り上げています。
2017年に発表された本作は、先住民の土地や女性の権利を守るために活動し、2010年に凶弾に倒れたベティ・カリーニョ(1973-2010)が冥界を旅する物語です。新大陸の探検家によってホルマリン液で保存されたアホロートル(メキシコサンショウウオ)がガイドとなり、過去と現代におけるネオコロニアルな環境をたゆたう亡霊や精霊たちと共に、視る者を黄泉の国の旅路へと案内します。
アーティストプロフィール
ナオミ・リンコン・ガヤルド Naomi Rincón Gallardo
1979年生まれ。メキシコシティとオアハカを行き来して暮らし、活動するビジュアルアーティスト。脱植民地主義的クィア(cuir)の視座から、リサーチに基づきつつ批判的観点を取り入れた神話的な世界観を練り上げ、ネオコロニアルな環境における対抗世界の創造について考えている。シアターゲームやポピュラーカルチャー、メソアメリカの宇宙論、スペキュレイティブ・フィクション、土地特有の祭礼や工芸、脱植民地主義的フェミニズム、そしてクィア・オブ・カラー(有色のクィア)批評への関心を融合させた作品が特徴。ウィーン美術アカデミーの実践プログラムで博士号を取得。
近年の展覧会やパフォーマンス公演に、マドリードのLa Casa EncendidaにおけるTzitzimime Trilogy〔ツィツィミメ三部作〕(2023年)、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2022年)、第34回サンパウロ・ビエンナーレ(2021年)、オアハカ現代美術館におけるUna Trilogía de Cuevas〔洞窟三部作〕(2020年・単独公演)、クンストラウム・インスブルックにおけるMay your thunder break the sky〔あなたの雷が空を砕かんことを〕(2020年・単独公演)、第11回ベルリン・ビエンナーレ(2020年)、メキシコシティのエル・エコ実験美術館におけるHeavy Blood〔重き血〕(2019年・単独公演)がある。
https://www.naomirincongallardo.net/
https://www.naomirincongallardo.net/
お問い合わせ先 CONTACT
京都精華大学 広報グループ
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