ASPaC Awards2018(日本アジア学生パッケージデザインコンペティション)にて、デザイン学部ライフクリエイションコース4年生の村上智佳子さんの作品が入選作品に選ばれました。
この賞は、独立行政法人国際交流基金、一般社団法人アスパック協会、公益社団法人日本パッケージデザイン協会が主催・運営する国際交流事業で、学生を対象とするパッケージデザインのコンペティションです。
今回のコンペティションは「イノベーション」というテーマで作品が募集され、868点の応募作品のなかから15点選出された入選作品に村上さんの作品が選ばれました。
入選作品「水を入れれば出汁がとれるDashine」は、S字パイプのような形状の出汁をとるための容器です。出汁をとる仕組みをビジュアル化することで、抽出している間もインテリアとして楽しめるようにデザインされています。
もともと料理が好きだったという村上さん。より美味しく調理することを突き詰めて考えるうちに、出汁にたどり着きました。乾物屋に聞き取りに行ったり、家庭料理の調査をしたりと、出汁の勉強を重ねて作品が完成しました。
「現代は手軽なインスタント出汁が主流となっていますが、誰かのため、何より自分のために、出汁をとるということを多くの人に勧めたいです。きちんととられた出汁にはリラックス効果もあるんですよ。一人暮らしの人や、忙しい日々を過ごしている人にこそ、出汁をとる時間を通じて、自分の心身を大切にすることを考えてみてほしいと思います」と語ります。村上さん自身、毎日出汁をとる生活を始めてから体調が良くなったそうです。出汁に対する熱い想いが込められた作品でした。卒業作品も出汁をテーマに作品を制作しています。
なお、今回の受賞作品は「ASPaC Awards 2018展示会<大阪巡回展>」でご覧いただけます。
ASPaC Awards 2018展示会<大阪巡回展>
・会期:2019年1月15日(火)~23日(水)
・開催時間:9:00~17:00※土日祝休み
・会場:ペーパーボイス大阪
・住所:大阪府大阪市中央区南船場2-3-23
ASPaC Awards2018日本アジア学生パッケージデザインコンペティション
ライフクリエイションコース
ライフクリエイションコースでは、平面から立体まで暮らしを豊かにするデザインを学びます。1 年次から産学連携プロジェクトに取り組むことができるのも、このコースの魅力です。生活に密接に関わる領域だからこそ、社会を意識したデザインを追求していきます。