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キャラクターデザインコース教員の小田 隆による個展「生命の宿りしものたち 3」が開催

マンガ学部キャラクターデザインコース教員で画家・イラストレーターの 小田 隆による個展「生命の宿りしものたち 3」が、岐阜市金園町のギャラリーいまじんにて開催されます。ぜひご覧ください。
 
 

展覧会ステートメント

----- 以前にも書いたが、私にとって生物を描くことは「生命」を描くことと同義である。今生きている現生種だけではなく、絶滅した生物も数多く描いてきた。ただし、その多くはサイエンスイラストレーションとして描いたもので、研究者との共同作業によって制作されたものだった。
 
今回、DMの作品になっているスミロドンは絶滅した大型ネコ科の一種だが、原寸の油彩で描くことで、これまでのイラストレーションとは一線を画す表現となっている。資料は数多く使っているが研究者との共同作業ではなく、作家単独で制作している点も、従来とは違った行程となっている。絶滅した脊椎動物を描くには化石として残された骨格を基にするしかないが、現生種であっても骨格と解剖学は、絵画制作において非常に重要な要素である。
イリエワニの油彩とモノクロスケッチの作品は、オーストラリアに住むワニの研究者から 提供してもらった写真が基となっている。日々、野生のワニの生態の調査をフィールドワー クしている研究者の写真は、ありのままのワニの姿を写しとっていて、実際にそこにいない 私の眼にも現実のように迫ってくる。その迫力を絵画を通して表現できているか、写真から だけでも再現できるのか、そういった点に主眼を置いた作品である。
 
Animal Anatomy のシリーズは、動物を解剖した経験を基に制作している。実際に解剖する ことで、骨格だけでなく毛皮、皮膚、脂肪、筋肉、内臓などの組織を触り、視覚だけでなく 質感や構造を手の感触として記憶していくことができる。まだ記録画のような表現形態で はあるが、将来的には絵画としての構造の強度を増し、解剖の様子の臨場感を残しながらも より魅力的な画面作りを目指していきたいと考えている。今回はミニ額縁を中心とした小品も多く準備し、手に取ってもらいやすい作品を多く揃えていく予定である。
------ 2020 年 2 月に開催した個展『命のやどりしものたち 2』から、4 年ぶりの開催となります。ご高覧いただければ幸いです。

2024 年 2月      
小田 隆

  • 日程

    2024年2月10日(土)〜2月25日(日)
    定休日:火、水

  • 時間

    ​11:00~18:00(最終日16:00まで)

  • 会場

    〒500-8113 岐阜県岐阜市金園町4-12-3
  • 出演・出展者

    小田 隆(マンガ学部キャラクターデザインコース 教員 / 画家・イラストレーター)

  • 予約

    不要

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京都精華大学 広報グループ

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