小出麻代は、様々な場所に赴き、その土地や関わりを持つ人々との対話を通じて、「記憶」や「時間」にまつわるインスタレーション作品を制作してきました。小出の作品は、場所の物語や空間の特性を深く掘り下げた表現で注目を集めています。
今回のプログラム「Echoes Now」は、京都発の舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2025」の一環として企画されました。このプログラムは、次世代のキュレーターとアーティストをショーケース形式で紹介する場として注目されています。
小出は、キュレーターである川口万喜氏が手がけるプログラム「おloquさん」にて、パフォーマンスを披露します。
今年の京都国際舞台芸術祭は、松尾芭蕉の俳句「松茸や知らぬ木の葉のへばりつく」をキーワードに掲げ、舞台芸術を通じて多様な人々との出会いや対話を促進するフェスティバルとして展開されます。
本公演のチケットは、8月8日(金)より発売が開始されます。詳しい情報やお申し込みは公式Webサイトをご確認ください。この機会にぜひ、先鋭的で魅力的なパフォーマンスをご体感ください。
本公演のチケットは、8月8日(金)より発売が開始されます。詳しい情報やお申し込みは公式Webサイトをご確認ください。この機会にぜひ、先鋭的で魅力的なパフォーマンスをご体感ください。
『おloquさん』 [パフォーマンス]
川口万喜プログラム
小出麻代・小林 颯・高橋久美子
「おloquさん」は、3人のアーティストが出会うことから始まった。「おloquさん」は人間でも、モノでもない。強いて言えば3人が生み出す状況である。
関西には人間ではないものに「お」や「さん」をつける習慣があり、とりわけ京都ではよく耳にする。「お豆さん」「お稲荷さん」「おひさん」など、これらは宮中の「御所ことば」が起源と言われ、寛容で温かみのある表現として今でも親しまれているが、日本語には、漢字、ひらがな、カタカナの3つの文字を使い分け、外来のものを文字で区別して混ぜずに受け入れる性質がある。
「お」と「さん」の間に決して入ることはないラテン語の「話す、言う」を語源とするloquを当てはめた「おloquさん」は、小出麻代・小林颯・高橋久美子が言葉によって敷かれる境界と、その混ざる地点に生じるなにかを覗き見る試みである。
キュレーターコメント (川口万喜)
人と場所との接点に生じる言葉を掬い上げる小出麻代、装置と映像を通じて新たな語りの形を模索する小林颯、音と意味のはざまで文字と声で創作する高橋久美子。言葉を扱いながらも異なるアプローチで活動する3人のコラボレーションは、3つの表現がそれぞれ独立しながらもセッションを重ねることで互いに影響を受け、混ざり、反発し、溶け合いながら、存在する。
それはさまざまな言語やツールのはざまで変容する言葉のありようとも似ているかもしれない。
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日程
2025年10月7日(火)
10月8日(水)
※10月7日(火)はポスト・パフォーマンス・トーク -
時間
18:00 開始(130分予定)
※3演目上演 / 途中転換休憩あり -
会場
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出演・出展者
出演:小出麻代(芸術学部版画分野 卒業/芸術研究科博士前期課程芸術分野 修了)
小林 颯・高橋久美子
キュレーター:川口万喜
ほか -
予約
要
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料金
一般:¥3,500 ユース(25歳以下)・学生:¥3,000 高校生以下:¥1,000 ペア:¥6,500
お問い合わせ先 CONTACT
京都精華大学 広報グループ
〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5197
Fax:075-702-5352
E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp
※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください。