芸術学部洋画専攻卒業生の村瀬裕忠さんによる個展「グリッドの海」が愛知県のAHAギャラリーで開催されます。この機会にぜひご覧ください。
展覧会ステートメント
画布の上には糸を弾くことで描かれたグリッドが広がる。それらは人の知性が長い歴史の中で生み出した「曖昧な世界を整理するための概念」でもある。有史以来、人々は自然や社会、歴史と向き合い整理してきた。
例えば未知の空間を同一の単位で区切ることで作られた緯線や経線、天体の動きから時間という概念を捉えた暦などが挙げられる。
一見、機械的で無機質なシステムだがそこには人類の歴史の中で曖昧な世界を捉えようとした「知る」というプロセスの一端がある。
私は白紙のキャンバスを「曖昧な世界そのもの」として捉え、そこに線を引く事で区分けし、世界を整理する。それは単なる区別を越え、我々が今見ている世界の広さと、人が創造した知識や構造の豊かさを示すものである。
世界の発生は画面の上に線を引くといった非常に単純な試みの上に成り立つ。この先の道の世界を糸で弾かれた線とその領域を通して、少しずつ自らの世界を広げていく。
私は未知の世界を捉えようとした幾多の先人たちに敬意を払い、彼らが作り上げてきた「未分化な世界から生み出した秩序」を物質的なグリッドに置き換え、歴史の中の叡智をなぞる。描く行為の中にある差異や有限性も含め、作品の中には私たちが見たことのない景色が広がる。そしてまた新しい秩序を発見し、そこに世界を写していく。この点に時代が変わろうとも決して失うことのない人の営みがある。
私たちは新たな景色へ歩みを進めていく航海の中にあり、作品はその一端である。

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日程
12月6日(日)~12月14日(月)
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時間
12:30~18:30
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会場
AHAギャラリー
〒453-0013 愛知県名古屋市中村区亀島1-9-10 -
出演・出展者
村瀬裕忠(芸術学部洋画専攻 卒業)
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予約
不要
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