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京都精華大学の国際学生寮が3月に誕生! 〜 国境を越える!初めての共同生活 〜


みなさん、こんにちは!人文学部3年生のシバハラです!
 
今年3月に、精華大から徒歩10分の場所に国際学生寮が新しく開設されたことはご存知でしたか?
 
この学生寮では、留学生と日本人学生が共に生活し、交流を通じてさまざまな価値観に触れることができます。
 
そして、この学生寮は他にある大学の寮と比べて珍しいポイントがあります。それは、1部屋を留学生と日本人の2人でシェアすること!「初めて故郷から離れ、不安に思う日々を過ごすのでは?」と思うかもしれません。
 
でも、大・丈・夫です!
 
なぜなら寮内では、生活をサポートしてくれる「レジデント・アシスタント(以下 RA)」として上級生が4人も居住しているからです!
 
今回は、国際学生寮でRAを務められている 高木さん(人文学部 社会専攻・4年生)・松之内さん(芸術学部 立体造形専攻・4年生)のお二人にご協力をお願いし、 RA の役割・国際学生寮の魅力。そして寮での生活の様子をお伝えします。
(左)人文学部 文学専攻 4年生 高木さん (右) 芸術学部 立体造形専攻 4年生 松之内さん
・国際学生寮内での RA の役割は何でしょうか?

松之内さん:
僕たちの仕事は自ら一緒に寮で暮らし、新入生が主となる日本人学生や、日本にきたばかりの留学生、彼・彼女たちの生活をサポートすることです。
 
国際学生寮での生活に親しんでもらおうと月1回「修交館セミナー」というものあります。外部から講師をお招きし、セミナーが行われます。主に「異文化理解」「日本文化理解」そして「心身の健康管理」を深める内容が多く、毎回テーマが異なるので面白いですよ。僕たちも当日の設営準備、運営のお手伝いなどをしています。
 
また毎月1日に寮生のみなさんで集まる「寮会」を多目的室で行なっています。主に寮内の共用スペース(多目的室・シャワー室・トイレ)使用上の注意などを伝えたり、多目的室に設置されている、「目安箱」をオープンし、寮生のみなさんの意見をラジオ風に読み上げます。目安箱には「寮内のルールをもっと分かりやすくしてほしい!」など様々な意見が入っています。月ごとに寮生のみなさんと楽しく意見の共有が出来るように円滑に話し合える雰囲気を作ろうと心がけています。
 
そして週に一度RAだけで集まり、「情報共有」を行います。寮内で暮らす学生がどのように生活を送っているかなどを報告し合い、大学に情報を共有します。来年以降も国際学生寮を円滑に運営出来るようにサポートする予定です。
 
-RA同士で「情報共有」を行なうことで、円滑に寮生のみなさんの生活をサポートしたいという思いが伝わってきます。実際に寮生のみなさんからはどんなことをよく相談されますか?
 
松之内さん:
寮生同士のプライベートや人間関係の悩みを聞いたり、「学生寮から近いお店はどこにあるの?」とか聞かれたりするので、お答えしています。
 
高木さん:
私の場合、「学生寮から近い美容室はありますか?」と聞かれました(笑)。
 
松之内さん:
へえ(笑)僕は他にも留学生の方に、「日本語のレッスンをお願いします!」と頼まれましたね!
 
-ここで RA の方々が実際に寮内を案内して下さることに。普段の寮生活の雰囲気を味わいつつ、実生活に迫っていきます!
(寮生のみなさんが集まる多目的室の様子)
松之内さん:
国際学生寮では、69人の日本人と留学生が同じ屋根の下で暮らしています。最初のうちは寮生同士、名前が分からない状態で戸惑っている様子も伺えましたね。
 
高木さん:
最初のうちは、同じ部屋同士、AO入学で合格した面識あるもの同士でグループを組んでいたのですが…次第にキュッと固まっていたグループが解け始め、また別のグループが出来つつ、少しずつ留学生と日本人が混ざり合っています。
 
 -寮生のみなさんは食事をどうされるのですか?

松之内さん:
寮生は基本的に自炊ですね。寮生たちの集まる場所である「多目的室」に大きな共用キッチンが併設されていて、そこでご飯を作っています。
( 多目的室に併設されているキッチン )
留学生がキッチンでご飯を作っている様子を見ると、日本の習慣との違いを感じられますか?
 
高木さん:
キッチンにいると大分感じられますね。料理によって「フライパンにそんなにたくさん油を投入するんだ!」とか、「こんなにお水を使うんだ〜」と思います。
 
松之内さん:
それぞれの文化・習慣が違うことで、調理方法も変わりますからね。
 
高木さん:
そういえば、手の込んだご飯を作る寮生もいます!まだ生活に慣れていないからか、逆にちゃんとしたご飯を作って食べていますね(笑)。具材を炒め、とろみをつけて、丼ぶり料理に仕上げたりと本格的です!
 
松之内さん:
日本人の寮生はカップ麺を夜ご飯にしたりする人もしばしば。それでも留学生はちゃんと一汁三菜を守ってご飯を作っていますね。
 
「偉い…」と、思わず口にしてしまいました。もし僕が同じ立場であれば、大学から帰宅してからすぐにベットに入って仮眠に入るのに…。

ここから激震が走ります。なんと国際学生寮には、あるものだけしかいれない冷蔵庫があるのだそうです。
 
松之内さん:
驚くことにキッチンには『キムチ専用冷蔵庫』というものがあります。
 
高木さん:
意外と寮生のみなさんは、キムチ専用冷蔵庫を活用していますね〜。
(キムチ専用冷蔵庫の中)
松之内さん:
発端になったのは、数名の留学生から「キムチ専用の冷蔵庫を設置してほしい!」という要望があったからなんです。そのときは「本当に必要なのか?」と半信半疑だったのですが…。
 
しかし、キムチ専用冷蔵庫をキッチンに導入すると、留学生から大好評!今では無くてはならない存在です。
 
-冷蔵庫の中身を開けると様々な種類のキムチがストックされていて真っ赤ですね!

最後に国際学生寮で部屋をシェアをされているマンガ学科 1年生の鬼谷君とイラスト学科 3年生の留学生 カイル君にお話を伺いました。
(左 留学生のカイル君 デザイン学部 イラスト学科 3年生 右 鬼谷君 マンガ学部 マンガ学科 1年生)
・実際に、国際学生寮に住んでみていかがですか?

鬼谷くん:
「国際学生寮は実際住んでいて楽しいです。なぜなら、今までに育ってきた環境が異なっている人と同じ屋根の下で暮らす経験が無かったからです。また、留学生が同じ部屋にいるということも楽しいですし、多目的室に行けば、一緒に暮らす寮生たちが料理や絵を描いていたり、おしゃべりしていたりするので、毎日ワイワイしていて面白いです!」
 
カイルくん:
「寮内の環境がとても良いことが魅力だと感じました!部屋・シャワー室・トイレもとても清潔感があり、快適に生活が送られます。そして寮生の友達も楽しい人ばかりです!異なった国同士の学生がひとつの物事に対して意見も交わす機会があるのですが、さまざまな角度で物事の視野を広がります。結果、自らの成長にも繫がり、生み出す作品がどのように変化していくかも日々楽しみです。」

 
ここまで、国際学生寮での生活の様子をお伝えしました。 寮内では「ただいま」「おかえり」の挨拶が行き渡っており、とても暖かい雰囲気。寮生のみなさんが集まる多目的室では、キッチンで料理したり、カードゲームで遊んでいたりと、それぞれが自由に楽しんでいました。
 
今日も国際学生寮では笑顔が溢れ、留学生とともに楽しく屋根の下で暮らしていることでしょう!
 
 
人文学部 社会専攻 3年生 芝原 淳平

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