総合型選抜1期受験ガイド
総合型選抜1期を理解しよう! 受験までにどんな準備をしたらいい?

ADMISSIONS

9月に実施する総合型選抜1期(旧AO入試)。
1年間で最も早い時期に行われるこの入試では、毎年多くの受験生が参加し、大学の学びや雰囲気を理解したうえで、京都精華大学への進学を決めています。

このページでは、総合型選抜で行う個別プログラムの内容や入試対策について、学科・コース単位でご紹介します。

「総合型選抜1期」とは?

 総合型選抜1期の試験では、入学後の授業の内容や雰囲気、どんな教員から学ぶのかを理解できます。
 参加の前(エントリー期間)に「自己推薦書」、出願時に「学びの計画書」の提出が必要です。
 「自己推薦書」の内容、「体験授業」「小論文・面接」の結果から総合的に評価します。
 すべての学科・コースから2つまで併願できます。
 体験授業の実施日は2日間設けています。2日間の内容は同じです。同じ学科やコースを2回受験することはできません。
 出願手続きまでは専願ではありません。体験授業の受講後に出願認定の可否通知が届きます。出願した後は専願となります。
 

こんな人におすすめの入試です。

 京都精華大学が第一志望
 大学の授業の雰囲気を知りたい
 2つのコースで迷っている
 少しでも早く合格したい

 入試日程

名称・日程 試験日 試験科目 会場
総合型選抜 1期 2024年9月15日(日)
2024年9月16日(月・祝)
※両日とも同じ内容です。いずれか1日を受験することになります。
自己推薦書
体験授業もしくは小論文・面接
本学(京都) 詳細>

エントリー

2024年9月1日(日)0:00 ~ 9月5日(木)23:59

自己推薦書を提出します。
● 内容は、当日のプログラムとあわせて評価の対象となります。
● 入力はインターネット「マイページ」から行います。
エントリーのときは入学検定料はかかりません(体験授業を受講した後、出願するときに必要です)
高校からの推薦書は必要ありません。

エントリーに関するお問い合わせ先
京都精華大学 入学グループ
Tel 075-702-5100

自己推薦書の内容

● あなたが行ってきた活動をなるべく具体的に紹介してください。また、その活動の成果や活動を通じて学んだことなどを述べてください。 学校での学習、課外活動、特技、趣味など、紹介する活動の種別は問いません。
● 志望するコースが2つの場合は、それぞれの「自己推薦書」が必要です。
● 入力は、「インターネット出願ページ(マイページ)」から行います。

出願時の書類審査

学びの計画書

プログラムに参加して、あなたが学んだこと、気づいたこと、味を持ったことや、それをふまえて入学後にどのように学びたいかについて800字程度(上限1200 字)で記述してください。

総合型選抜1期の内容と対策

日程:2024年9月15日(日)、2024年9月16日(月・祝)

学部 試験時間
国際文化学部 13:00〜16:00(集合時間 12:30)
 メディア表現学部
芸術学部
デザイン学部
マンガ学部
10:30〜17:30(集合時間 10:00)

京都精華大学へのアクセス方法
 
入試対策
各学科・コースの当日のプログラムの内容と対策を紹介します。
※ 総合型選抜1期の対策は、あくまで参考としてご覧ください。事前課題ではありません。
※ 総合型選抜1期ではポートフォリオ審査は行いません。

国際文化学部

人文学科

試験の内容

「グローバルとローカルの視点から」
人文学科では、1 年次にはグローバルな視野のもとで自文化について理解を深め、2 年次からは専攻に分かれてより専門的に学ぶことで、自分の問題意識を深めていきます。このプログラムではまず、「共通テーマ」について国際文化学部の複数の教員が異なる視点から行うレクチャーを受け、学部の学びの多様さ、幅広さを体感してもらいます。レクチャー中には所定の用紙にメモを取り、疑問や質問を書いてもらいます。それらをもとに、レクチャー担当者からフィードバックを受けたうえで、改めて「共通テーマ」について自分が考えたことを小論文(800 字程度)にまとめます。教員との面接では、志望理由、入学後に学びたいこと、現在の興味・関心などに関する質疑応答を通して、自身の興味・関心や学びたい意欲と、学科の学びとのつながりを確認します。学び、考え、そして他者に向けて発信するという学部での学びのプロセス全体を体験します。
共通テーマ例:「病・感染症」、「戦争」、「旅」

● 取り組むこと
レクチャー、小論文、面接

時間割 12:30 集合
13:00 レクチャー
14:00 休憩
14:15 レクチャー担当者からのフィードバック
14:45 小論文と面接(途中休憩あり)
16:00 終了
試験に持参できる用具 黒芯の鉛筆またはシャープペンシル、鉛筆削り(電動式・大型のもの・ハンドル付きのものは不可)、消しゴム

● 評価のポイント
【レクチャー】内容の要点及び疑問や質問などをメモ用紙に適切に記入できているか
【小論文】レクチャーを理解したうえで書かれているか、自分なりの考えが書かれているか、文章全体の構成が論理的か、わかりやすい日本語で書かれているか
【面接】志望理由が明確か、大学で学ぶ意欲があるか、筋道立てて話し論理的に思考しているか、これまでの活動から積極性が見て取れるか

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
・ 幅広い視野や国際的な観点から、日本の文化や歴史、文学、社会のことを学びたい人
・ いろんなフィールドに飛び出して異文化と直接触れ合いたい人
・ 個性的な考え方を身に付けたり、あるいは伸ばしたりしたい人
・ 自分とは違う考え方や異なる意見に触れて、新たな発見をしてみたい人
 
 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
レクチャーの内容や他の人の意見を吸収するためには、日ごろから自分の興味・関心の幅を広げておくことが大切です。まずは、身の回りで起こっているニュース(時事問題や社会問題など)に、アンテナを張ってください。おススメなのは、オリジナルのニュース・スクラップ・ノートの作成です。好きなノートを1冊用意し、左側のページに自分が気になったニュースの新聞記事(新聞が手に入らない人はネット記事)を貼り、右側のページに、それを読んでわかったことや、自分の意見を書いてください。記事のなかにわからない言葉や単語があれば意味を調べて、それもノートに書くと良いでしょう。まずは、1週間に1つの記事を取り上げるぐらいのペースで考えてみてはどうでしょうか。自分の意見を自由に表現するだけでなく、他者の考え方や意見を理解し、自分の視野や思考が柔軟に広がっていくような、わくわく体験をするつもりで臨んでください。

グローバルスタディーズ学科

試験の内容

「グローバルとローカルの視点から」
グローバルスタディーズ学科では、4年間の間に最大3度のフィールドワークを行います。フィールドワークは「旅行」とは大きく異なります。本や映像で目にした社会の中に実際に入り込み、同じ生活空間を共有することで、他者の生活を体験し、書物や映像からだけでは知りえない地域や社会を知り、理解することを目指します。このプログラムではまず、「共通テーマ」について国際文化学部の複数の教員が異なる視点から行うレクチャーを受け、学部の学びの多様さ、幅広さを体感してもらいます。レクチャー中には所定の用紙にメモを取り、疑問や質問を書いてもらいます。それらをもとに、レクチャー担当者からフィードバックを受けたうえで、改めて「共通テーマ」について
 自分が考えたことを小論文(800 字程度)にまとめます。教員との面談では、志望理由、入学後に学びたいこと、現在の興味・関心などに関する質疑応答を通して、自身の興味・関心や学びたい意欲と、学科の学びとのつながりを確認します。学び、考え、そして他者に向けて発信するという学部での学びのプロセス全体を体験します。
共通テーマ例:「病・感染症」、「戦争」、「旅」
 
● 取り組むこと
取り組むこと レクチャー、小論文、面接

時間割 12:30 集合
13:00 レクチャー
14:00 休憩
14:15 レクチャー担当者からのフィードバック
14:45 小論文、面接(途中休憩あり)
16:00 終了
試験に持参できる用具 黒芯の鉛筆またはシャープペンシル、鉛筆削りまたはカッターナイフ(電動式・大型のもの・ハンドル付きのものは不可、鉛筆使用者のみ)、消しゴム


● 評価のポイント
【レクチャー】内容の要点及び疑問や質問などをメモ用紙に適切に記入できているか
【小論文】講義を理解したうえで書かれているか、自分なりの考えが書かれているか、文章全体の構成が論理的か、わかりやすい日本語で書かれているか。
【面談】志望理由が明確か、大学で学ぶ意欲があるか、筋道立てて話し論理的に思考しているか、これまでの活動から積極性が見て取れるか。

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
異なる地域や国、文化に飛び込んでみたい人
世界各地さまざまな人々の視点を学び、かつ、自分自身の視点を見つけたい人
国内外においてグローバルな社会で活躍や表現をしたい人
海外を視野に入れて新しいことに挑戦したい人
語学に興味がある人
 
 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
行ってみたい国や地域を1つ選び、地図や詳しい案内図、写真や絵を集めて、スクラップしたり壁に貼ったりして眺めてみてください。そして、その土地に関係する旅行記や滞在記、民族誌や小説、新聞記事などを読んだり、ニュース番組やドキュメンタリー映画などを見たりしてください。そこからあなたは何を感じ、どんなことに関心や疑問を持ちますか? あなただったらどんな経験をしてみたいと思いますか? 現地の人たちに何を聞いてみたいですか? どんなことを現地の人たちと一緒にやってみたいですか? これらを文章にして書きとめ、また、家族や友達・知人に話してみてください。
総合型選抜では本学の教員が複数名、それぞれの専門領域やフィールドワークで得た知見について講義します。事前に上記のことを受験生のみなさんが各自でしておけば、レクチャーの受講や教員との面接、レポートの執筆にも、きっと役に立つはずです。

メディア表現学部

メディア表現学科

体験授業の内容

メディアの概念と歴史を理解して、新しいメディアを考えてみよう
メディア表現学部では、理系文系芸術系という括りを超えて、最新のテクノロジーを活用し、社会に新しい価値を提供する、様々なメディアの企画・制作を行います。
この体験授業では、メディアの歴史を辿り、誕生した概念について理解を深めます。その上で様々なメディア表現や、メディアを通じたアプローチについて学び、実際に新しいメディアを企画し、表現することを目指します。
具体的には、
① メディア概念の理解:メディアの構成要素や役割、現在のメディア環境が生まれるまでの歴史などメディアについての基本的な知識をレクチャーします。
② メディア表現の様々なアプローチ:メディア表現学科の4専攻それぞれの切口から、現代のメディアと、これからの新しいメディアの可能性や方向性について解説します。
③ 新しいメディアの提案:レクチャーをふまえて、今後生まれてきそうなメディア、求められるメディアなど、新しいメディアを企画し、それを文章、ビジュアル、音声などで表現してもらいます。提案作業の時間を2回設けますので、②で取り上げたテーマから2つを選択して提案作業に取り組んでください。
この授業は、新たな媒体と表現を生んできたメディアの歴史と理論を理解した上で、次の時代を予測して、実際に自分で企画提案するメディア表現学部での学びのプロセスを体験するものです。豊かな創造力でこれからのメディアについて考え、この体験授業を通じて入学後の学びの理解を深めてください。
 
● 取り組むこと
レクチャー、グループワーク
 
時間割 10:00 集合
10:30 レクチャー
12:15 休憩
13:15 提案作業 (1) 
15:15 休憩
15:30 提案作業 (2) 
17:30 終了
試験に持参できる用具 黒芯の鉛筆またはシャープペンシル、鉛筆削り(電動式・大型のもの・ハンドル付きのものは不可)、消しゴム
その他の用具・材料などは本学で用意します。

● 評価のポイント
【情報理解力】
・ レクチャーの情報を整理できている
・ レクチャーの内容を反映して提案できている
【提案力】
・ 提案に客観性、論理性がある
・ 提案に独創性、新しさがある
【社会・メディアへの関心】
・ 社会課題をクリエイティブな方法で解決しようとしている
・ メディアの特性を捉えて適正な提案ができている

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
・ いままでにない新しい媒体、新しい表現方法を自ら生み出す人
・ 好奇心旺盛で、独創的かつ自由な発想をカタチにしたい人
・ 最新のテクノロジーを使った表現、社会課題の解決を目指す人
・ アート、ビジネス、両方を理解し社会に影響を与えたい人
・ 広い視野を持ち、ねばり強く行動して突破できる人

 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
問題を発見したり、解決したりするためには、大きく3つのことが必要です。
(1)普段からニュースを見る・読む、本を読んで、社会でどのようなことが問題になっているかを知り、考えること。
(2)自分や身の回りの人との会話の内容に意識をして、日常生活で不便なことは何かを知り、考えること。
(3)社会レベルや個人レベルで、困っている、もっとこうだったらいいのに、という具体的なことを家族や友人、知人で話し合うこと。
その際、まずは1人で考え、その後に複数で話し合いをして発見した見解をノートなどにまとめてみましょう。発見した課題を、わかりやすく図解にしてみたり、原因を分解して箇条書きにしてみると、問題の本質や解決への糸口が見えてきます。もうひとつは、「課題を解決する方法」をまとめている本を読んだり、実際に課題解決のために行動している人、メッセージを発信している人(企業の方、社会活動家、アーティスト、YouTuberやインフルエンサーなど多様)に注目をし、どのような解決法があるかを調べてノートなどにまとめるといいでしょう。
また、提案の独創性や新しさを生み出すには、既存のものを知り、語れたり使えたりする必要があります。上記の(1)に加え普段から新しい技術を用いた表現に触れてみて、感覚を掴んでおくと良いでしょう。
 

芸術学部

造形学科

体験授業の内容

作る自分に出会うこと
モチーフを再構成し、デッサンする。
好奇心、探究心を発揮して、潜在的な創造力を引き出すことに挑戦します。

1.与えられたモチーフを切る、貼るなどの加工を施し、再構成する。
2.再構成したモチーフを鉛筆、コンテなどを使って描写する。
3.制作した作品について制作意図を簡単に説明する。

モチーフの加工と描写を通して、あなたの感性と可能性を探りましょう。
教員からのアドバイスを受けながら作品を創造する考え方を学びましょう。完成した作品を介して自分の考えや感情を相手に伝えること、作品を鑑賞して相手を理解することを体験します。美術の経験がなくても意欲があれば積極的にチャレンジしてください。
 
 
● 取り組むこと
制作、作品発表
 
時間割 10:00 集合
10:30 与えられたモチーフを切る、貼るなどの加工を施し、再構成したものをクロッキーします。
12:30 休憩
13:30 再構成したモチーフを描写します(コンテの使い方 - 制作 - 完成 - 片付け)
16:30 作品発表・講評(出来上がった作品を見て、制作意図を説明します)
17:30 終了
試験に持参できる用具 使い慣れたデッサン用具(なければHB 〜6B の鉛筆を各数本)、消しゴム(練り消しゴム含む)、鉛筆削り(小型のもの)、メモを取るためのノート(事前に書いたスケッチ、メモなどの持ち込み不可)、体操着・作業着・エプロンなど汚れてもよい服装。
その他の用具・材料などは本学で用意します。

● 評価のポイント
・ 新しい領域や多様な表現に対して意欲的に取り組めているか
・ 創作することに強い関心と興味を持つことができるか
・ 教員とコミュニケーションをとることができるか

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
・ 新しい領域や多様な表現に対して意欲的に取り組むことができる
・ 創作することに強い関心と興味を持つことができる
・ 教員とコミュニケーションをとることができる
 
いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
総合型選抜は配布物に切る、貼るなどの手を加え再構成します。その再構成したモチーフをデッサンします。自分の描くものを自分でつくり、デッサンする。その一連の流れを想像してトレーニングしてみてください。 

(1) 身近にあるものを切ったり、貼ったりして立体物をつくってみてください。数種類のものを組み合わせて一つのオブジェにしたり、複数のモチーフをテーブル上に配置してみたり、簡単な加工で立体物をつくることや、自らモチーフを組むということに親しんでおくと良いと思います。
(2) 自分で作った立体物やセットしたモチーフを描いてみてください。じっくり時間をかけて、あるいは短時間で。画材は鉛筆などの使い慣れたデッサン用具で構いません。なるべく多く描いておけばリラックスして本番にのぞめると思います。
 

デザイン学部

ビジュアルデザイン学科 グラフィックデザインコース

体験授業の内容

「色彩構成力をレベルアップさせ、グラフィックデザインに触れる授業 —「カラーグラフィック・バッグ」をデザインしよう」—
 グラフィックデザインとは、さまざまな図像と文字(ことば)を組み合わせ、素材に展開することで豊かな表現となり、人々の心に響くようデザインしていくプロセスをいいます。この授業では最初に、「セイカいろがみ」を用いた配色の考え方に関するレクチャーを受け、色彩構成作品を制作します。次にその作品をデジカメで撮影、パソコンにてタイトル文字と合わせてレイアウトした後、プリンターで出力し、トートバッグに転写します。色と形の組み合わせを楽しみながら、「造形(素材)→構成(デザイン)→展開(発信)」というグラフィックデザインのプロセスとエッセンスを学びます。
 
● 取り組むこと
レクチャー、制作、作品発表
 
時間割 10:00 集合
10:30 レクチャー
11:30 制作①
12:30 休憩
13:30 制作②
16:00 作品発表
17:00 まとめ
17:30 終了
試験に持参できる用具 黒芯の鉛筆またはシャープペンシル、鉛筆削り(電動式・大型のもの・ハンドル付きのものは不可)、カッターナイフ(鉛筆を削るための使用に限る)、消しゴム、メモを取るためのノート(事前に書いたスケッチ、メモなどは持ち込み不可)、汚れてもよい動きやすい服装

● 評価のポイント
・ 作品
・ 制作姿勢
・ 教員とのコミュニケーション
・ 発表
これらを総合的に評価します

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
グラフィックデザインは、いろいろな可能性にあふれています。グラフィックデザインコースでは、身のまわりの世界をもっと美しくしたい、楽しくしたい、面白くしたい、もっと心地よくしたいなどの前向きな姿勢をもつ魅力的な方たちを待っています。そして自分のデザイン、感性を鍛えぬき、好奇心全開で世の中にかくれている「良き変化の種」を掘り起こして、多くの人をワクワクさせたい人を求めます。
 
 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
入試では「色彩構成力のレベルアップ」に取り組んでもらいます。 その準備トレーニングとして、 身のまわりにある気になった「色のかけら」を発見、採集、収集してみましょう。 
たとえば食品 ・ お菓子のパッケージの部分、チラシの一部分、マンガ雑誌のタイトル、スポーツ新聞の見出し部分、葉っばのかけらなど。 色がついている紙や自然物をハサミで切り取り「色のかけら」を空き箱に50種類ぐらい貯めてみてください。 そして白地のノートに 10センチ角の正方形画面を作成して。集めて貯めた「自分の色のかけら」を糊で貼って、偶然の組み合わせを楽しみながら「色を構成」してみてください。 
このプロセスを繰り返し継続して「色のかけら:組み合わせノート」1冊を制作してみましょう。日常での「色のかけら集め」「組み合わせノート」をつくることによる色彩感覚を鍛える「カラーエクササイズ」として取り組んでみてください。

ビジュアルデザイン学科 デジタルクリエイションコース

体験授業の内容

「メッセージスタンプをデザインしよう!」
あなたの地元の特色と、あなたの個性を組み合わせたオリジナルキャラクターでメッセージスタンプをデザインし、その魅力をプレゼンテーションで伝えてもらいます。
 
1. オリジナルキャラクターのデザイン
地元のユニークな要素とあなたの個性を融合させ、世界に一つだけのキャラクターをデザインしましょう。このステップでは、想像力と創造性が重要です。
 
2. メッセージスタンプのデザイン
あなたが作ったキャラクターで、オリジナルのメッセージスタンプをデザインします。多様な表情やポーズでメッセージの幅を広げましょう。
 
3. プレゼンテーション
デザインしたメッセージスタンプの魅力を日本語で明確にプレゼンテーションしてください。
 
● 取り組むこと
レクチャー、制作、プレゼンテーション
 
時間割 10:00 集合
10:30 スタッフ、本日のスケジュール紹介
10:45 スタンプ制作レクチャー
11:00 スタンプ制作
12:30 休憩
13:30 スタンプ制作
14:30 プレゼンテーション
17:15 まとめ
17:30 終了
※ 受験者数によって時間割を変更する場合があります。
試験に持参できる用具 黒芯の鉛筆またはシャープペンシル、鉛筆削り(電動式・大型のもの・ハンドル付きのものは不可)、カッターナイフ(鉛筆を削るための使用に限る)、消しゴム

● 評価のポイント
・ 地元と自分の魅力を引き立てるアイデアになっているか
・ 視覚的に魅力的なデザインになっているか
・ 明確で簡潔なプレゼンテーションになっているか

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
・ ムービーやゲーム、デジタルアートなどのエンタテインメントの制作や発信を通じて社会を楽しくしていきたいと考えている人
・ 人と関わりグループで制作する事が好きな人
・ 分かりやすく魅力的に伝える為に工夫するのが好きな人
・ 計画的に物事を進めたり、自己管理ができる人
・ 日本語での円滑なプレゼンテーションを行える人
 
 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
自分の好きなスタンプの模写とそのスタンプの特徴を書き込んだ「スタンプスケッチ図鑑」をつくるのがおすすめです。積極的な観察とアウトプットの継続が表現力を高めてくれます。

イラスト学科

体験授業の内容

「与えられた「ことば」からイメージしてイラストを描こう!」
与えられた「ことば」から、自由にイメージを膨らませてイラストを描きます。
・ ミニ講義:主にイラストやデザインに関連した内容を講義します
・ レクチャー:制作するためのポイントやアドバイスをします
・ 実制作:A4 サイズの画用紙に描きます(制作時間:2時間30 分)
・ 作品講評:教員が仕上がったイラストについて講評します
 
● 取り組むこと
ミニ講義、レクチャー、実制作、作品講評
 
時間割 10:00 集合
10:30 ミニ講義
11:30 「ことばからのイラスト」レクチャー
12:00 休憩
13:00 「ことばからのイラスト」実制作開始
15:30 実制作終了
15:40 作品講評
17:30 終了
試験に持参できる用具 各自が作品制作に使う画材(アクリルガッシュ、ポスターカラーなどの水溶性絵具、筆、筆洗、パレット、色鉛筆、サインペン、マーカーなど)、鉛筆やシャープペンシル、鉛筆削り(電動式・大型のもの・ハンドル付きのものは不可)、カッターナイフ(鉛筆を削るための使用に限る)、消しゴム、メモを取るためのノート、画板(カルトン)
その他の用具・材料などは本学で用意します。

● 評価のポイント
・ 描画力
・ イメージ力
・ 取り組む姿勢

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
イラスト学科には色々な人が集まります。「絵を描くことが好きな人」「デザインに興味がある人」「アニメーションや映像作品に興味がある人」「オシャレなものやカワイイものに目がない人」「流行に敏感な人」・・・。イラストの表現スタイルは多様です。自分らしさを意識して、楽しんで描いてください。
 
 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
ラクガキ、スケッチなどで良いので、常に手を動かして描くことを心がけてください。さらに、入試では「ことば」からイメージして描くので、たとえば曲名や歌詞、小説などの文章からイメージを膨らませて、イラストを描くトレーニングをすると良いと思います。

プロダクトデザイン学科

体験授業の内容

未来のプロダクトを考えよう!
自分の気になっているモノを持参し、参加者みんなに紹介しましょう。それらを他の人と交換し、交換したモノをモチーフとして、未来の暮らしを考え、プロダクトを考えます。
体験授業では、「誰が、いつ、どんな場所で、どのように使うのか、身につけるのか」与えられたキーワードを条件として、様々な視点から未来の暮らしを想像(創造)します。あなたのデザインするプロダクトが、モノの魅力を最大限に引き出し際立たせることで人々の暮らしを豊かに変えていく、そうした楽しみを発見する授業です。
 
● 取り組むこと
レクチャー、プランニング、アイデアスケッチ、発表
 
時間割 10:00 集合
10:30 自己紹介と持参したモノの紹介
11:30 レクチャー
12:00 休憩
13:00 プランニング
14:30 アイデアスケッチ
16:00 発表・講評
17:30 終了
試験時に持参するもの  あなたの気になっているモノを1点持参してください(たとえば、時計、筆箱、ワンピース、かばん、自動車、椅子など)。持ってくるのが困難なものは写真を A4 サイズ以上にプリントしたものを持参してください。
※ 他の人が持参したモノに触れることがあります。
試験に持参できる用具 黒芯の鉛筆またはシャープペンシル、鉛筆削り(電動式・大型のもの・ハンドル付きのものは不可)、カッターナイフ(鉛筆を削るための使用に限る)、消しゴム

● 評価のポイント
・ 意欲的に取り組めたか
・ 持参したモノの紹介は適切にできたか
・ 人を幸せにする為のアイデアを、広くたくさん展開できたか
・ 自分の企画をわかりやすく伝えることができたか
・ 他者の意見・発表を聞く姿勢が持てたか

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
生活に関わるモノ・コトに興味があり、自らのデザインで生活を豊かに、より良いものにしたいという希望を持っている人、また生活を楽しむことができる人です。総合型選抜1期では、そういった私たちの暮らしを考えること、家電や自動車、文具や家具、ファッションなどのプロダクトを企画することが好きな人を求めます。
 
 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
日々の暮らしのなかで、もっとこうなったら便利で素敵になるのでは、と想像してください。普段、当たり前だと思っていることは、自分自身がその不便さや魅力に気付いていないだけかもしれません。何かいいな、何かいやだなと感じたとき、なぜそう感じるのか、その理由を考えてください。そして自分なりの視点、自分ならもっとこうするというアイデアをなるべくたくさん忘れないように描き留めてください。デザインを考えると世界が今までと違って見えるはずです。

建築学科

体験授業の内容

「小さな空間」
大学敷地内にある学生のための施設(学生会館)には、様々な使われ方がなされる部屋があり、学生活動の中心となる交流のための場所です。多くの人と交流する学生会館の中に、1人で過ごす「小さな空間」を考えてみましょう。
現地を観察し、その場所の特徴を活かしながら具体的にイメージしてデザインしてみます。1人で行う行動、休む、寝る、食べる、飲む、読む、考える、書く、描く、つくる、遊ぶ・・・など、その場所で行われる行為を想定し、新しい場所について考えてみます。
● 取り組むこと
レクチャー、調査、デザイン制作、発表
 
時間割 10:00 集合
10:30 レクチャー
11:00 現地の視察調査、提案アイデア作成
12:30 休憩
13:30 各自アイデアの意見交換
14:00 各自アイデアの具体的なデザイン作業
16:00 各自アイデアの発表と意見交換
17:00 まとめと振り返り
17:30 終了
試験に持参できる用具 黒芯の鉛筆またはシャープペンシル、鉛筆削り(電動式・大型のもの・ハンドル付きのものは不可)、カッターナイフ(鉛筆を削るための使用に限る)、消しゴム

● 評価のポイント
・ 意欲的に取り組むことができたか
・ 新しいデザインを提案することができたか
・ 自分の提案内容を分かりやすく伝えることができたか
・ 他者の意見や提案を理解しようとする姿勢を持っていたか

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
建築デザイン、環境デザインに必要な視点は、身の周りの環境に興味を持ち、その場を使う人間の立場にたって、提案しようとする姿勢を持つことです。
人々が生活する環境をより良くしたいと考える人を求めます。
 
 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
建築家は、常に提案する相手の立場に立って提案します。提案する家具や空間や建築が、どのように使われたら良いのか。そのためには、まず、自分のこととして提案する自分がどう感じるのか、ということを考えます。多くの人が行きかう場所での「小さな空間」。どのような空間、場所があったら良いと思いますか?その考えた空間、場所は、他の人から見たらどう思われるのかを想像してみましょう。子どもの頃の感受性は、大人になっても変わりがない部分が大きくあります。子どもに戻ったつもりで、逆に、30歳になったつもりで考えてみて欲しいと思います。そのためには、今までに自分が1人で経験した気持ちの良い空間や、雑誌やインターネットから得たお気に入りの情報を整理してみることを勧めます。

マンガ学部

マンガ学科 ストーリーマンガコース

体験授業の内容

教員から学ぶ「日本の出版マンガの基本とストーリー作り」
普段授業で行っている「教員から丁寧なアドバイスを受けながら作品を制作する」形で、日本の出版マンガの基本とストーリー作りを学ぶ体験授業です。アイデア用紙に提示された「お題(作品テーマ)」に沿ってマンガを制作してください。
 
● 取り組むこと
レクチャー、プロット・ネーム・原稿(下描き)制作
 
時間割 10:00 集合
10:30 授業説明、ネーム構成と見開き表現についてのレクチャー
11:00 ショートストーリー(4ページ)のアイデア出し、ネーム制作
12:30 休憩
13:30 ネームの制作
14:30 下絵の制作
17:30 ネームと下絵の提出・終了
※制作時間には、随時教員に相談しアドバイスを受けられます
試験に持参できる用具 黒芯の鉛筆またはシャープペンシル、鉛筆削り(電動式・大型のもの・ハンドル付きのものは不可)、カッターナイフ(鉛筆を削るための使用に限る)、消しゴム

● 評価のポイント
・ マンガ制作へ臨む姿勢
・ 個別指導の受け止め方、アドバイスの活かし方などの本人の対応と制作意識(言語読解力を含める)
・ 制作した作品の内容(アイデア力・構成力・画力などを総合的に判断)

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
・オリジナルのストーリーを作りマンガを描きたい意欲のある人
・日本のマンガ文化に興味を持ち探究心がある人
・マンガを作るために必要なコミュニケーション能力があり、マンガで人を楽しませることが好きな人

 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
鉛筆やシャーペンで短いページ(4P程度)のマンガを描いてみてください。できるだけ多くの短いマンガを描くことが重要です。描いたらあなたの周りにいる様々な人に読んでもらい、反応や感想をメモ帳に書き留めてください。これを自分が意図したリアクション(笑わせたい、カッコイイ、可愛いと思わせたい等)が返ってくるまで繰り返しましょう。読者の反応をコントロールする能力が求められます。人気マンガの好きなシーンを模写してみるのも勉強になります。

マンガ学科 新世代マンガコース

体験授業の内容

「SNS 向け短編マンガを描こう」
インターネットの普及により、ちょっとした合間にスマートフォンを開いてSNS に投稿されている短いマンガを読む、というマンガの読まれ方が一般化しました。そんな SNS に向けた、短編マンガを描くために必要な知識と技術をレクチャーします。その後でグループに別れて与えられたキーワードからストーリーを発想するためのディスカッションを行い、その発想を基に4ページのマンガ作品を制作します。授業の後半では作品を回収して教員が講評をします。同じキーワードでも人によって捉える視点が違うということ、SNSで多くの人の心を捉えるには何が必要かを理解してもらうのがこの授業のねらいです。
「新世代マンガコース受験生応援サイト」には総合型選抜に関する詳しい情報が掲載されています。
 
● 取り組むこと
レクチャー、グループワーク、マンガ制作
 
時間割 10:00 集合
10:30 レクチャー
11:15 グループワーク
12:00 休憩
13:00 制作①
14:30 休憩
14:40 制作②
16:20 休憩
16:30 講評
17:30 終了
試験に持参できる用具  黒芯の鉛筆またはシャープペンシル、鉛筆削り(電動式・大型のもの・ハンドル付きのものは不可)、カッターナイフ(鉛筆を削るための使用に限る)、消しゴム、直定規(三角定規も可)
※ ノートの持ち込み不可

● 評価のポイント
・【基礎力】マンガの基本的な文法を理解しているか
・【構成力】ストーリーが上手くまとめられているか
・【画力】情報を適切に伝えるための画力を持っているか
・【演出力】効果的なコマ割りで見せるべきところをしっかり見せられているか
・【グループワークでの評価】論理的思考力・協調性・自己表現力・積極性

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
自分の描いたマンガで多くの人を楽しませたい、驚かせたい、ゾクゾクさせたい、笑顔にしたい、深く考えてほしいなど、読者に届けたい思いがある人。時代に伴うメディアの変化にも柔軟に対応できるマンガの描き方を学びたい人。 
 
 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
あなたは読者ですが、作者をめざす立場でもあります。作者側の気持ちでたくさんの見開きマンガを読んで、分析してみましょう。
読んだら鉛筆でネームの模写をしてみてください。ページまるごと。できれば1話まるごと。大きいコマはなぜ大きいのか。なぜキャラクターは大きく描かれているのか、小さく描かれているのか。背景はどのコマに入っているのか。セリフは何文字か。いいなと思ったセリフは、なぜいいのか。全てのコマ、構図、セリフに、読者に物語を伝えるための工夫があります。どうして作者がそうしたのかを考えてみましょう。
構成の分析のための模写なので、絵は簡単でも構いません。 

マンガ学科 キャラクターデザインコース

体験授業の内容

「キャラクターデザインの意義を理解し、オリジナルキャラクターを描こう」
午前の部(グループに分けて小部屋で実施する):
コース紹介動画を視聴した後、持参物を使って、自分が今までやってきたことを 3 分以内で同じグループのメンバーと担当教員に発表してください。
 
午後の部(大教室で実施する):
「キャラクターデザインとは何か」をテーマとした教員によるレクチャーの後、与えられたテーマを元に絵を描く課題に取り組みます。テーマに従い、キャラクターはどのように活躍できるのかを考えて、構図の異なるラフを4枚描いてください(構図の違いがみてわかるぐらいの簡潔なもので構わない)。その後、ラフの中から 1 点を選んで、キャラクターの全身が入る背景付きの、A4 サイズ 1 枚のイラストをカラーで仕上げます。合わせて、今回の課題を説明する文章を原稿用紙に書き、自分の考えをまとめます。
これらの体験授業を通じて、「キャラクターデザインとは何だろうか?」について考えながら、あなたが創造するキャラクターの可能性を探ります。
 
● 取り組むこと
レクチャー、グループディスカッション、制作

時間割 10:00 集合
10:30 午前の部:コース紹介動画&演習説明
11:00 午前の部:グループディスカッション(口頭発表)
12:30 休憩
13:30 午後の部:午後の部の会場で再集合、レクチャー
14:00 午後の部:課題制作
17:30 終了
試験時に持参するもの 午前中の部では、自分の作品を持参して紹介する口頭発表があるため、以下のものを準備してください。
持参が必須の作品】アナログ平面作品1枚(現物、サイズは A4 以上の大きさ)と、デジタルツールで制作した作品1枚(A4 サイズにプリントアウト)。試験までに必ず両方準備してください。
【任意で持参する作品】デッサン、クロッキー、スケッチ、イラスト、アニメーション、立体物の写真など自身で作成したものなら何でも良い(発表時にタブレットとスマートフォンの使用は可能)。
【注意点】持参作品を制作するための用具は、アナログ画材、デジタルツールともに自由ですが、AI 作画によるものは禁止します。
試験に持参できる用具 鉛筆、シャープペンシル、消しゴム、鉛筆削り(電動式・大型のもの・ハンドル付きのものは不可)、カッターナイフ(鉛筆を削るための使用に限る)、着彩用具(色鉛筆、水彩絵具、アクリル絵具、パステル、マーカー、筆、筆洗、パレットなど)
※ カラーチャート、クリップボードの持参は不可

● 評価のポイント
・ 画力、発想力、ユニークな視点があるか
・ 様々な事に興味を持ってチャレンジしているか
・ 自分が作品を作るときの考えやこだわりについて、言葉(口頭・文書)を通じて伝えられるか
・ コースの教育目的「キャラクターの見た目と中身を両方デザインする」、「よく観察して楽しんで描く」、「常に新しいものを取り入れ、常識にとらわれない」を理解して実践したか

先生からメッセージ

杉浦 た美先生
 どんな人を求めていますか?
社会の様々なことに興味を持ち、それらをキャラクターやイラストを用いて表現すること、またキャラクターやイラストを用いて理解を広げることに意欲的である者。

 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
このコースの総合型選抜では、午前中に自身のオリジナル作品の紹介をします。最低限、デジタル画とアナログ画の両方を1枚ずつ持参する必要があるため、まだどちらかの作品しか無い人は自身の代表作として見せられる完成度の作品を準備しておいてください。
午後の部ではその場で課題制作を行うため、限られた時間(3時間半)の中で、1枚のA4サイズの絵を完成できるように時間を図りながら練習した方がいいと思います。また、キャラクターの全身と、風景や背景を合わせて描く練習をしてみましょう。練習するときは、モチーフを「見て描く」「よく観察して描く」ことが大切です。
 

アニメーション学科 アニメーションコース

体験授業の内容

「アニメーション制作の基礎となる発想力を活かし、イメージをイラストにしよう」
最初に、「演技について」のレクチャーを受けます。次にそれをふまえて、アニメーション作品制作に必要な「発想力と表現力」に重点をおいた課題作成ワークショップを行います。与えられたテーマ(簡単な言葉)から自由に発想し、あなたのアイデアや世界観をイラストと文章(作文)として表現します。
この課題制作では、どれだけの発想力を持ち、それを絵や文章で表現できるかを評価します。制作した作品について、教員のアドバイスや、意見を聞いたりする機会もあります。自分自身がわくわくするようなイラストを描いてみましょう。将来2D、3D、クレイなどのアニメーション映像を作るうえで必要となる基礎をしっかり学びましょう。
また、ワークショップと並行して、グループ面接を行います。面接では、あなたの学ぶ意欲などについてお聞きします。
 
● 取り組むこと
レクチャー、制作、面接
 
時間割 10:00 集合
10:30 レクチャー「演技について」 
12:00 休憩(昼食)
13:00 ワークショップ「イメージ表現作成」&グループ面接
17:00 まとめ
17:30 終了
試験に持参できる用具 鉛筆、シャープペンシル、消しゴム(練り消しゴム含む)、鉛筆削り(小型のもの、鉛筆使用者のみ)、着彩用具(色鉛筆、水彩絵具、アクリル絵具、パステル、マーカー、筆、筆洗、パレットなど)、事前に作成した発想ノートやメモ類、色見本の持参は不可。
その他の用具・材料などは本学で用意します。

● 評価のポイント
・ 独自の発想やアイデアをもとに、人をアッと言わせるような着想で課題制作に取り組んだか
・ 積極的にワークショップ、面接に参加することができたか
・ アニメーションの基礎となる発想力や表現力を深めることができたか

先生からメッセージ

 どんな人を求めていますか?
映像を通してメッセージを送りたい、絵を動かす喜びを味わいたい、という人向けです。アニメーターは役者であり、画力だけでなく演技力、演出力が求められます。
 
 いまから総合型選抜までにどんな準備をしたらいいですか?
アニメーション表現では2Dや3Dに限らず「絵心」や「芝居心」がとても重要です。普段からのデッサンの勉強はもちろんですが、まずは1週間に1本、映画や芝居を見ましょう。そして、好きな映画の冒頭15カットを模写してみてください。模写した時に気づいた工夫を取り入れて、今度は自分で簡単な作品(イラストなどでも可)を作りましょう。インプットとアウトプットの積み重ねが表現力の向上につながります。

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