1911年に出現した日本のカフェーは、1920年代に入って大きく広がり、街の華やかな一面を形作るようになっていきました。ただ、そこではお酒が飲まれ、女給が給仕接客するということもあり、社会的に問題となる現象、つまり事件も多く起きました。比較的軽いものはほぼ毎日のようにあったのではないでしょうか。今回の講座では、そうした「事件」のなかでも、日本社会全体が注目したのではないかと考えられるものを取り上げてゆきます。大衆社会が成立し、今日の情報社会の原型が、新聞や雑誌などのジャーナリズムによってつくられていく中で、焦点があてられた、文壇ゴシップ的「小説『女給』事件」と、経済界をも巻き込んだ「大阪カフェー征伐事件」をそれぞれ扱います。ここから、カフェーや女給について、また、1920年代後半から30年代前半のジャーナリズムと大衆文化/大衆社会にふれてもらえればと考えています。
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日程
第1回 6月24日(金)「女給」事件
第2回 7月1日(金)カフェー征伐 -
時間
18:30~20:00
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予約
要
講師
斎藤 光(本学ポピュラーカルチャー学部教員)
定員
20人程度
受講料
2,500円
受講形式
2021年【後期】講座一覧
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