読み物

2020年度 後期授業が始まりました

2020年10月5日(月)より、後期授業が開始しました。
京都精華大学では、後期授業は対面形式を主として実施しています(大人数の講義など、一部は遠隔形式)。
本記事では、キャンパスの環境と対面式の強みをいかした授業や、講義の様子をご紹介します。
芸術学部1年生は、共通教育「体幹授業」の一環として、学生が気に入った風景を、粘土を用いて再現する「立体スケッチ」に取り組んでいました。
芸術学部長の佐藤 光儀いわく、立体表現では、平面のスケッチで用いる遠近法やぼかし方が通用しないため、いつもと違う見方を養うことができるそうです。
制作後は、学内各所に作品を展示し、教員と学生で歩いてまわりながら、講評する姿が見られました。

デザイン学部ビジュアルデザイン学科の3年生は、合同授業で「ネイチャーハンティング」に取り組んでいました。
この課題では、学内で見つけた植物を白いボードのうえに設置して撮影し、パソコン上でレイアウトしてポスターを制作します。普段はあまり気に留めない葉っぱや木の実が、こうして写真やポスターにすることで魅力的に見えてきます。「デザインとは何か」を考えるきっかけにもなる課題です。
グラフィックデザインコース教員の豊永 政史や、デジタルクリエイションコース教員の竹内 一馬も参加し、学生と同じように、それぞれの視点で作品を制作していました。

人文学部1年生の必修授業「人文学概論」は受講人数が多いため、密を避けて、二つの教室を使用して実施しています。一方の教室で教員が講義を行い、もう一方の教室では講義風景をスクリーンで上映します。
この日の講義テーマは「人文学とは何か」。
「人文学」は「社会科学」と異なり、「科学」の文字が学問名に入っていません。これが指すのは、答えが一つではないということ、と人文学部長の岩本 真一は説明します。「人文学」とは学びの方法で、その方法とは「絶え間ない対話」です。人や本との対話を通じて想像力を育み、身近な問題をひとつひとつ考えていくこと。それが人文学を学んで社会を変えていく方法であるという話で、講義が締めくくられました。
今後も新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止対策に努めながら、学生の学修環境の整備に取り組んでまいります。
 

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