公開講座

2022年度後期公開講座ガーデン
京都講座 「セイカ的京都案内2」

京都精華大学国際文化学部は人文学科とグローバルスタディーズ学科があります。人文学、グローバルの視点から京都を見つめると何が見えてくるのか。本講座では平安時代から現代まで、それぞれの専門分野の視点から、京都と文学・歴史・社会・文化・世界の関わりについて、文学作品や文献資料・史料、実地調査などから解説します。

  • 日程

    第1回 11月1日(火) 和歌から読み解く平安京
    惠阪友紀子(本学教員)
    和歌には多くの地名が詠み込まれます。鞍馬や小倉山など現在でも多くの人が観光に訪れる場所は、平安人の目にはどのように映っていたのか。平安から江戸時代までの和歌から、その変遷を読み解きます。

    第2回 11月15日(火) 平安京と近郊-平安貴族の遊びの場-
    堀井佳代子(本学教員)
    平安京は当時の大都市ですが、その近くには野山が広がっていました。平安時代の貴族は、しばしば仕事から離れ、自然のなかで狩猟や宴会等を行います。これは現代の観光やレジャーとつながる部分もあります。貴族の遊びの空間としての平安京近郊について見ていきます。

    第3回 11月29日(火) 旅人が見た京都
    三原尚子(本学教員)
    近世期は旅をする人が増えた時代でした。京都にも、芭蕉、宣長、馬琴など、様々な人が訪れています。彼らが残した作品や記述から、今と同じ、あるいは、今とは違う京都の姿を見ていきます。

    第4回 12月13日(火) いけずな町、京都-京都西陣・京町家から探る-
    南 了太(本学教員)
    「ぶぶ漬けでもいかがですか?」、「ピアノ上手になりましたね」等、とにかく京都人の嫌味話は話題に事欠かない。本講座では西陣地域を事例に、京都人のいけずな性格の由来や京都人が行う地域活性化について考えます。

    第5回 12月20日(火) もうひとつの京都
    田村有香(本学教員)
    京北地域は豊かな木材資源を桂川の水運で京都に送り、都の繁栄に一役買ってきました。近年では放置林が増え、過疎化も進行していますが、美しい「もうひとつの京都」を盛り上げていきたいという学生たちの奮闘を紹介します。

    第6回 2023年1月17日(火) 企業のグローバル化と京都
    國分圭介(本学教員)
    京都にはグローバルにビジネスを展開する企業が多くあります。そのような企業が進出先の国々でどのように現地の社会や従業員と向き合っているのかを紹介しつつ、京都が持つ可能性について考えます。

    第7回 1月31日(火) 京都のさまざまな図書館
    佐々木美緒(本学教員)
    京都には実に様々な図書館があります。京都府立図書館をはじめ、国立国会図書館関西館、京都府立京都学・歴彩館、国立私立・大小専門分野も多種多様な大学図書館。本講座では、本を借りるだけではない図書館の有意義な使い方をご紹介します。

  • 時間

    10:40~12:10

  • 予約

講師

惠阪友紀子(本学国際文化学部教員 / 本講座コーディネーター)

京都府生まれ。関西大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)。著書に『新撰万葉集注釈・巻上(二)』(共著、和泉書院、2006年)、『元良親王集全注釈』(共著、新典社、06年)、『古筆の楽しみ』(共著、武蔵野書院、15年)、『宇多院の歌合新注』(共著、青簡舎、19年)など。

堀井佳代子(本学国際文化学部教員)

1981年、京都府生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程退学。博士(同志社大学・文化史学)。著書に『平安宮廷の日記の利用法』(臨川書店、2017)、『平安前期対外姿勢の研究』(臨川書店、2019)、主要論文に「儀式から見た時平と忠平」(『文化史学』72、2016)、「文書からみた一〇世紀外交姿勢の位置」(『日本史研究』690、2020)など。

三原尚子(本学国際文化学部教員)

香川県生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了、関西大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。著書に、『京都大学蔵潁原文庫選集第五巻 誹諧Ⅲ・狂歌Ⅱ』(共著、臨川書店、2017年)、『日本人と中国故事—変奏する知の世界』(共著、勉誠出版、2018年)など、論文に「芭蕉蔵伝承試論—中坊家と芭蕉—」(『国文学』102号、2018年)、「桜井松平家と古池跡—古池はいかにして「現れた」か—」(『国文学』103号、2019年)などがある。

南 了太(本学国際文化学部教員)

1980年、京都市生まれ。同志社大学大学院総合政策科学研究科 技術・革新的経営専攻修了。博士(技術・革新的経営)(博士論文「人文社会系産官学連携の普及と定着」)。大学院修了後、経済産業省の外郭団体のNEDO技術開発機構に入社し、NEDOフェロー(若手産官学連携養成者)として同志社大学リエゾンオフィス・知的財産センターへ出向し産官学連携の推進に従事する。その後、金沢大学TLOで知財管理や特許ライセンス業務、京都大学産官学連携本部では組織対組織の産学連携の推進や共同研究の推進、京都アカデミアフォーラムin丸の内の立ち上げ、子会社の立ち上げ、地域連携に携わる。産官学連携の支援業務を約10年以上し特に人文社会系分野の知の活用を得意とする。

田村有香(本学国際文化学部教員)

京都大学大学院理学研究科修士課程修了(テーマは地球温暖化)。佛教大学大学院社会学研究科修士課程修了(テーマは圃場や加工場で廃棄される野菜をシート化して有効利用する試み)。友人と共同経営の環境コンサルタント会社を経て、2000年から現職。趣味はフラメンコを踊ること。著書に『産直の足跡』(共著)、『百姓新時代』、マンガ『その服、もう捨てちゃうの』(共同監修)など。

國分圭介(本学国際文化学部教員)

東京大学大学院農学生命科学研究科農業・資源経済学専攻博士課程修了。博士(農学)。公益社団法人国際経済労働研究所主任研究員、京都大学特定助教、東北大学講師などを経て、本学に赴任。東アジア・東南アジア諸国に展開する日系現地法人の人的資源管理が専門。

佐々木美緒(本学国際文化学部教員)

フロリダ州立大学大学院図書館情報学科修了、修士(情報学)・政策研究大学院大学文化政策プログラム修了、修士(文化政策)・政策研究大学院大学公共政策プログラム博士課程(単位取得退学)。これまでアメリカのシアトル公共図書館、民間企業にて日本の公共図書館、大学図書館の管理・運営業務に携わる。主な研究テーマは大学機関における専門図書館員の養成について。

定員

20人程度
 

受講料

8,400円
 

日程

全7回
11月1日(火)、11月15日(火)、11月29日(火)、12月13日(火)、12月20日(火)、2023年1月17日(火)、2023年1月31日(火)
いずれも 10:40~12:10
※単数回でのお申し込みも可能です
 

受講形式

講義はオンライン会議システム「Zoom」を利用して行ないます。
開講までに以下のページを参考に、受信環境を準備してください。
※一部の講義はオンデマンド(講義の記録動画を視聴する形式)での受講となります。
 
 

受講者の持ち物

筆記用具
 

お問い合わせ先 CONTACT

京都精華大学 公開講座事務局

〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5263
Fax:075-722-5440
E-mail:garden@kyoto-seika.ac.jp
受付窓口:公開講座事務局(京都精華大学 本館2F 学長室グループ)

SHARE